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2011年7月15日、養老保険金が振り込まれる通帳を手に笑顔の安徽省含山県卜李村の黄栄宗さん(60) |
「年老いて養うところあり」は中国社会が追求している重要な民生目標のひとつだ。中国には古くから子どもが親を扶養する伝統がある。中国政府は2009年から、都市部・農村部住民社会養老保険(以下、社会養老保険)制度を実施している。60歳以上の高齢者は亡くなるまで、政府から直接、基本養老金が支給され、地方政府はそれぞれ経済の発展程度に応じて、適時、基本養老金の基準を調整し、60歳未満の住民は個々の状況に応じて、毎年、各ランクに応じた養老保険金を支払い、60歳になると、毎月、掛け金に見合った養老金を受け取る。
「家庭による養老」を「社会による養老」に転換させる改革によって、家庭の経済負担が軽減されるだけでなく、養老がルール化され、高齢者の基本的な生活は普遍的に保障される。(沈暁寧=文 新華社=写真提供)
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