15日から開催される予定の「上海観光フェスティバル」で、上海市観光局の道書明局長は11日、「開幕式で恒例となっているパレードに日本の花車(花で豪華に飾り付けた車)が参加するのは、現在の中日両国の関係を考えるとふさわしくない」と日本の花車の参加を取り消す考えを示した。中国国営の通信社「中国新聞社」が報じた。
計画では、開幕式で外車の花車23台が上海市内をパレードし、市民に異国情緒あふれるイベントを楽しんでもらう予定で、うち、2台が香川県と大阪府の花車だった。しかし、日本の花車の参加は極めて難しい情勢だ。
同日、道局長は記者会見で、「現在、開幕式の花車パレードのプランは調整中」と回答。上海市政府の楊俊・報道官も「我々は各国との民間交友を非常に大切にしている。しかし領有権問題の面では、一歩も譲歩することはできない」と語った。
一方、上海を世界有数の観光都市に発展させる計画に関して、道局長は「第12次五カ年計画(2011-15年)期間中、上海には市級観光重点プロジェクトが計20件あり、総投資額は1千億元(約1兆2千億円)を超える見込み。うち6件がすでに着工しており、100億元が投じられている」と紹介。さらに、注目されているディズニーランドと付属施設の建設プロジェクトにも今年、計100億元が投じられる見込み。「ディズニーランドは計画通り15年末に開園できる見込みで、インフラ整備も全面的に展開されている」
統計によると、上海の今年1-7月の観光客は前年比2.5%増の延べ471万人。うち、外国人観光客が前年比3.2%増の延べ337万7400人だった。
「人民網日本語版」 2012年9月12日
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