釣魚島は台湾島の付属島嶼であり、周辺水深は140~180メートル。東側の深さ2000メートル余の沖縄トラフによって、琉球諸島から隔てられ、南西から北東へ流れる激しい黒潮がここを通過するため、古代の航行技術では東からの船がこれらの島々に近づくことは非常に難しかった。これは中国人が最も早く釣魚島を発見、利用したことが偶然ではないことを示している。
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釣魚島およびその付属島嶼の分布図 |
釣魚島およびその付属島嶼は釣魚島、黄尾嶼、赤尾嶼、南小島、北小島、南嶼、北嶼、飛嶼などの島々からなっている。陸地総面積は約5.69平方キロメートルで、そのうち釣魚島の面積が最大で、約3.9平方キロメートル。その地形は北部は平らだが、東南側には崖が切り立ち、「やす(水中の魚を刺す道具)」のような形をしていて、東側の岩はまるで尖塔のようで、中央山脈が東西を貫いている。
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釣魚島の遠隔探査による画像 |
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黄尾嶼の遠隔探査による画像 |
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赤尾嶼の遠隔探査による画像 |
(二)自然資源
釣魚島にはツバキ、シュロ、ウチワサボテンなどが茂り、珍しい漢方薬の材料も豊富で、さらに大量の海鳥が生息しているため、「花鳥島」との美称がある。釣魚島付近の海域は魚類資源が豊かで、サバ、カツオ、イセエビなどが多く生息し、中国の重要な伝統的漁場である。そのほか、豊かな石油と天然ガスも埋蔵されている。