解黎明さんは、現役時代には仕事熱心で知られ、定年退職後は、熱心に貧困児童・生徒や貧困家庭への援助を続けてきた。1998年5月、彼は息子に1万元を託し、山西省臨汾市の大寧県で貧困援助・自立幇助の任務に携わっている北京の女性知識青年程瑋に届けさせ、児童19名の就学問題を解決した。ここから彼女の十数年に及ぶ学資援助の活動が始まった。
2000年7月1日、彼女は夫とともに党組織に手紙を書き、書面形式で厳粛に約束した。それは、これから貧困学生に毎年1000元の援助を一生の間与え続けるというものだった。彼女はお金を本当に必要な人のために使い続け、05年以前は主に小学生を援助し、国家が農村義務教育段階の家庭の経済困難学生に対して「両免一補」(雑費と書籍代の免除と学生寮生活費の補助)政策を実施した後は、資金を成績の優れた貧困家庭の大学受験者に向けた。十数年来資金援助してきた学生は150人となり、累計金額は10万元余りとなった。
彼女はこのように他人には気前がいいが、自分に対してはツメに火をともすようで、今でも夫の勤務先宿舎に住み続けていて、親子三代5人が暮らすのはわずか36平方メートルの狭い住宅だ。2011年、彼女は新聞で、省内にはまだ276万人もの年収1500元以下の貧困層がいることを知って、また黙っていられなくなった。4月18日、すでに85歳になっていた彼女は、党組織に厳粛に申請を行った。これは、毎年貧困家庭の大学生のために1万元を援助するほか、さらに1万元を貧困家庭のために寄付するというもので、毎年の寄付金額は彼女が受け取る年金の40%以上に達している。これ以外に、彼女は積極的に募金活動に参加しており、SARS、四川大地震などでも募金を行ってきた。
解黎明さんは、2008年に山西省十大公益事業貢献者、山西省電力企業優秀共産党員に選出され、山西省労働競賽委員会の個人一等功の栄誉を受けた。2009年には山西省電力企業「老有所為」(定年退職後積極的に社会貢献するという意味)模範に選出された。
【プロフィール】解黎明 女性、国家電網臨汾供電公司退職幹部、1925年7月生まれ、53年5月入党、高校卒業。 |
人民中国インターネット版 2012年 |