領土紛争があるために南中国海での深海探査は限られるが、CNOOCは多額を投じて争いのある海域での石油・ガス開発を強化し、今年は中国が初めて自主設計・建造した深海用掘削リグ「海洋石油981」を導入した。
さらに王宜林氏は、同社が海南島西部海域の鴬歌海盆地で天然ガスを発見したことも明らかにした。
CNOOCが推測する南中国海の石油・ガス埋蔵量は米地質調査所が予測する量を上回るが、中国国土資源部が出した数値の範囲内である。イギリスのエネルギー関連コンサルタント会社ウッド・マッケンジーによると、南中国海の石油・ガス確認埋蔵量は25億バレルで、CNOOCの未確認埋蔵量のごく一部にすぎない。
中国海軍は、数十年にわたって中国沿岸の防衛、起こりうる台湾海峡の衝突に対する準備に重点を置いてきた。
1990年代初めから、ほかの領有権を主張する能力をつけるため、中国海軍は現代化改革を進めた。ところが、人民解放軍の新たな歴史的任務を打ち出したのは2004年になってからで、その目的の一つに中国の絶えず拡大する国家利益を守ることがあった。以後、中国政府と軍責任者は、中国の世界経済との一体化は中国に深遠な国家利益があることを意味し、より強大な軍事力が必要だと頻繁に主張するようになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年11月12日
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