国際世論、第18回党大会に強く注目

中国共産党第18回全国代表大会(党大会)は開幕以来、国際世論に強く注目し続けている。

ドイツのシュミット元首相、米国のキッシンジャー元国務長官は独紙「ディ・ヴェルト」で共に、第18回党大会の招集によって中国の今後10年間の発展の方向性が示されると指摘。中国と欧米の関係は第18回党大会後も連続性を保つとの認識を示した。

米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の中国問題専門家、クリストファー・ジョンソン氏は取材に「胡錦濤が行った報告の1つの目玉は、都市部と農村部の住民所得の増加を繰り返し強調し、所得格差問題の解決への決意を明らかにしたことだ」と指摘。「第18回党大会報告が、都市部と農村部の1人当りの所得を2010年比で倍増する方針を明確にしたことに注目している。これは野心的な目標であり、中国共産党が経済成長の継続に尽力すると同時に公平と所得格差の調整も重視していることの表れでもある」と指摘した。

アラブ「政治時代」ウェブサイトは11日付論説で「第18回党大会の順調な開催は、各分野の改革を引き続き推進するとの中国共産党の決意を明確に示した」と指摘。「中国が改革の流れを維持することは、自国さらには世界に重大かつプラスの影響を与える。中国経済は改革を通じて強大な発展の原動力を得た。また、過去10年間に中国のインフラ整備と腐敗対策は注目すべき成果を上げた」と報じた。

マリー中国友好協会のトラオレ氏は「第18回党大会の進展に大変注目している。胡錦濤総書記が行った第18回党大会報告の中で、経済発展方式の転換の加速、政治体制改革の推進、世界平和・発展の促進に関する内容に特に強い印象を受けた。経済発展方式の転換の加速と科学的発展の堅持という決定は非常に重要だ。これは中国経済の発展の原動力、世界経済に対する中国の貢献を強化する」「中国は数多くの発展途上国にとって模範であり、信頼に値する協力パートナーだ」と述べた。

南アフリカ大学のある学者は「中国共産党党規約の改正と胡錦濤主席の報告のキーワードに大変注目している。科学的発展観を指導的思想に盛り込んだことは非常にタイムリーかつ重要であり、中国共産党自身の建設を進めるうえでプラスだ」と指摘。中国を8回訪問して、中国の発展に強い印象を受け、科学的発展観が中国にもたらした多大な変化を身をもって感じたことを明らかにした。

スペインの中国問題専門家、マエストロ氏は取材に「第18回党大会は中国の今後の政策の行方を観察するうえで極めて重要な場だ。胡錦濤総書記の報告は研究・分析価値がなおさらに高い」と指摘。胡錦濤総書記が報告で重点的に強調した、中国の特色ある社会主義を引き続き揺るがず発展させていく姿勢に大変注目していることを明らかにしたうえで「中国の特色ある社会主義が中国の国情に沿った発展の道であり、過去数十年間の中国の卓越した発展の成果の鍵であることはすでに証明されている。引き続き中国の特色ある社会主義の道に沿って前進することは中国の安定維持にプラスだし、安定した、発展を続ける中国は世界の平和と繁栄にプラスだ」と指摘した。

シンガポール国立大学リー・クァンユー公共政策大学院の顧清揚准教授は取材に「第18回党大会報告で国内総生産(GDP)と都市部と農村部の1人当たりの所得を2010年比で倍増する目標を打ち出したことは、大変すばらしいことだ。実現できた場合、中国経済を大きく後押しすることになる」と述べた。

ブラジル紙「Correio Braziliense」は11日付社説で「中国共産党の第18回党大会は世界経済の回復とブラジルの輸出成長に新たな希望をもたらす」と指摘。「過去20年間、中国の経済発展は世界経済に深い影響をおよぼした。中国経済は輸出主導モデルから内需牽引モデルへと転換しつつある。『大胆な変革、知的財産権への大量の投入、企業の国際化路線の奨励』によって中国は世界経済をリードし、他国を引き離す」と強調した。

 

「人民網日本語版」2012年11月13日

 

 

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