今後10年の中国経済の見通しに関心を向ける人にとって第18回党大会で放たれた経済体制改革の深化の強いシグナルは見逃せない。
すでに7四半期連続で成長が鈍る世界第2の中国経済。しかし今大会で中国共産党は経済の減速に対する辛抱強さ、経済成長段階の深い問題に対する認識、経済体制改革の難関を切り抜ける断固たる決意を示した。
胡錦濤主席は報告の中で、「経済体制改革の全面的深化」を今後の経済建設の具体的要求5項目の第1項目として説明するとともに、「改革の深化は経済成長パターンの転換加速のカギとなる」と指摘した。
英BBCの記者は、番組内で第18回党大会の報告についてコメントした際に中国の経済体制改革に言及し、「中国共産党の指導層は2桁増の経済成長の時代はすでに過ぎ、これまでの成長モデルを続けることはできないことを認識している。経済成長モデルの転換について、誰もが国内消費によって成長させるべきだと考えている」と述べた。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)の中国経済学者ルイス・クイジス氏は、中国共産党が第18回党大会後に大規模な経済刺激策を打ち出す可能性は低いと見ている。指導層の経済のゆっくりした成長に対する態度は以前より寛容になっているためだという。
クイジス氏は、「新しい指導層は経済の再均衡、構造調整、全面的な都市化などの方面で更に大々的かつ総合的な改革の政策を打ち出すだろう」と語った。
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