中国共産党の第18期中央委員会第1回全体会議で選出されたばかりの習近平中共中央総書記、および李克強、張徳江、兪正声、劉雲山、王岐山、張高麗の各中共中央政治局常務委員は15日午前、第18回党大会を取材した国内外の記者と人民大会堂で親しく面会した。
習総書記は「先程われわれは中国共産党第18期中央委員会第1回全体会議を招集し、新しい中央指導部を選出。私が中央委員会総書記に選出された」と説明。新しく選出された他の中央政治局常務委員6人を1人1人紹介したうえで、新中央指導部を代表して全党同志の信任への感謝と、重大な委託に背かず、使命を辱めない決意を表明した。
習総書記は「全党同志の重大な委託、全国各族人民の期待は、われわれが取り組みを成し遂げるうえでの大きな鼓舞であり、われわれの担う重大な責任でもある。この重大な責任は、民族に対する責任である。わが民族は偉大な民族だ。5000年余りの文明発展の過程で中華民族は人類文明の進歩に不滅の貢献を果たした。近代以降わが民族は数々の苦難を経験し、中華民族は最も危険な時期に到った。その時以来、中華民族の偉大な復興を実現するため、無数の人徳ある志士が奮起し、抗争したが、1回、また1回と失敗した。中国共産党は結党後、人民を団結させ、率いて、先人の犠牲を乗り越えて後に続き、粘り強く奮闘し、貧しく立ち後た旧中国を日に日に繁栄し強大になる新中国へと変え、中華民族の偉大な復興にかつてない明るい展望を開いた。われわれの責任は、全党、全国各族人民を団結させ、率いて、歴史のバトンを受け取り、引き続き中華民族の偉大な復興の実現のために努力奮闘し、中華民族が世界の諸民族の中でより揺るぎなく、力強く自立し、人類のために新たな、さらに大きな貢献を果たせるようにすることである」と述べた。
習総書記は「この重大な責任は、人民に対する責任である。わが人民は偉大な人民だ。とても長い歴史の過程で、中国人民は自らの勤勉さ、勇敢さ、知恵によって、各民族が睦まじく共存する素晴らしい国を作り、時を経てますます輝きを放つ優れた文化を育て上げた。わが人民は生活を心から愛し、より良い教育、より安定した仕事、より満足のいく収入、より頼れる社会保障、より高水準の医療衛生サービス、より快適な居住環境、より美しい環境を待ち望み、子どもたちがより良く成長し、より良い仕事とより良い生活を得られることを待ち望んでいる。素晴らしい生活への人民の憧れが、われわれの奮闘目標である。この世の全ての幸福は勤勉な労働による創造を必要とする。われわれの責任は、全党、全国各族人民を団結させ、率いて、引き続き思想を解放し、改革開放を堅持し、社会生産力をたゆまず解き放ち、発展させ、大衆の生産・生活面の困難の解決に努力し、共に豊かになる道を揺るがず歩むことである」と指摘した。
習総書記は「この重大な責任は、党に対する責任である。わが党は誠心誠意人民に奉仕する政党だ。党の人民に対する指導は、すでに世界の注目する成果を上げた。これを誇りに思う理由がわれわれには完全にある。だがわれわれは誇りに思うが慢心はしない。過去の功績にあぐらをかくことは決してない。新たな情勢の下でわが党は多くの厳しい試練に直面し、党内には多くの解決を急ぐ問題が存在する。特に一部の党員幹部の間に生じている汚職や腐敗、大衆との乖離、形式主義、官僚主義といった問題は大きな力を投じて解決しなければならない。全党が覚醒しなければならない。鉄を打つには自らが堅強である必要がある。われわれの責任は全党同志とともに、党の自己管理、厳格な党内統制を堅持し、自らの突出した問題をしっかりと解決し、活動の作風をしっかりと改善し、大衆と緊密に結びつき、わが党が常に中国の特色ある社会主義事業の揺るぎない指導の中核であるようにすることである」と指摘した。
習総書記は「人民は歴史の創造者であり、大衆は真の英雄である。人民大衆はわれわれの力の源泉だ。われわれは深く知っている。1人1人の力には限りがあるが、万民が心を一つにして、志が城を成せば、克服できない困難はないということを。1人1人の取り組める時間には限りがあるが、人民への誠心誠意の奉仕は無限であることを。責任は泰山よりも重く、事業は任重くして道遠しだ。われわれは常に人民と心を通い合わせ、人民と苦楽を共にし、人民と団結奮闘し、日夜公にあり、勤勉に取り組み、合格できる答案を歴史と人民に提出できるよう努力しなければならない」と強調した。
習総書記は最後に「中国は世界をもっと理解する必要があり、世界も中国をもっと理解する必要がある。記者の皆さんが今後も引き続き、中国と世界各国の相互理解を深めるために、一層の努力と貢献をすることを希望する」と述べた。
五大陸42カ国の報道機関180社余りの外国人記者250人近く、香港、澳門(マカオ)、台湾の報道機関70社余りの記者100人近くが、大陸部の報道機関60社余りの記者とともに、この歴史的瞬間の証人となった。中央人民広播電台(CNR)、中国国際放送局(CRI)、中国中央テレビ(CCTV)が会場から実況生放送を行い、人民網、新華網、中国網絡電視台、中国網も現場生放送を行った。
「人民網日本語版」2012年11月16日
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