中日交流における感動的なエピソード
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杜雨萌 済南外国語学校) | 今年の9月に、私は初めて日本に行きました。「交流」というより、「勉強」のほうがこの旅のキーワードとなります。
先週の週末、友達と日本についてのアンケート調査をしました。通行人に「日本というと、どんなことを思い出しますか」と聞くのです。調査によると、「日本はきれいな国」という答えが一番多いです。その他、礼儀正しいという意見もありました。日本に行く前に、すでに4年間日本語を勉強したと言っても、私もみんなと同じ印象を持っていました。
でも、どんなことだって、自分で実際にやってみたり、体験しないしたりしないと、楽しみも苦しみも味わうことはできません。私は、今回、実際に日本に行って、いろいろ勉強して、日本人と日本社会に深く感動されました。
まず感じたのは日本人の生活に対する気持ちです。中国語では「人性化」という言葉があります。これは「人々がもっと心地良く生活するように」という願いを込めて、物を作ったり、制度を立てたりするという意味です。日本では、それを実現してデザインされたものがたくさんあります。例えば、トイレの中には「音姫」という物があります。これはボタンを押すと,水の流れる音がして、物音を消すことが出来る機械のことです。中国ではいつも面倒な事に遭います。そんな時,私は「あのようにデザインされたものがあるといいなぁ~」と思います。ですから、日本で本当に会った時はわくわくして、感動してたまらなかったです。今までなかった知己は見つかるような気持ちになりました。日本人が自分の生活をよく観察して、考えて、「もっと便利に生活できるように」という気持ちを込めて、製品を設計することに私はとても関心を寄せてるし、感動しました。だから、今でも日本の物を使うたびに、あの時の気持ちを思い出します。「製品は人がもっと便利に生活できるように作られた物」と、日本の物に教えられるのです。
日本の科学の発展は世界中でも認められています。それは日本の教育のおかげだと思います。日本に行けば、いつも地下鉄や電車で本を読む人が見られます。彼達はほとんど文庫本を持って、がらんとした地下鉄の中に座っていても、込み合っている車内に立っていても、何も話しないで、じっと本を見詰めています。でも、中国のバスでは本を読む人はめったに見られません。みんな大声で携帯をかけたり、大声でしゃべったりします。そういうことから見ると、日本人はなぜノーベル賞がもらえるか、なぜ国民の素養が高いか分かるでしょう。子供の時から、読書の大切さをよく教えられたのでしょう。だから、日本の教育は優れていると思います。教育は国の未来を握っている大切なことだと思います。これは中国で何度も勉強したことですが、日本で教育の大切さが分かるようになりました。私はこうした日本人の勉強への情熱、知識への情熱に大変感動しました。中国人もそうすればいいなぁと思いました。これが日本の電車で勉強したことです。
日本に行った3日目には中日交流活動が禁止になりました。いろんなことで、中日両国の関係は緊迫してきました。でも、日本人はみんな親切にしてくれました。中国の政府は秘密な所にありますので、誰でも東京都庁舎に入れることに私は驚きました。その中に、ボランティアとして私たちに案内してくれたおばあさんがいました。彼女は78歳で、もう10年間庁舎で働いていたそうです。彼女は毎日見物する人たちを案内してあげています。毎日同じ仕事をするのは大変だと思いますが、彼女は「いいえ、楽しいよ」と言ってくれました。その時中日関係は緊迫した状況で、「ここに来てどうなるのかなぁ」と実は心配していました。でも、おばあさんは「あれは政府のことだ。私たちの間では、交流などはまだ続けて欲しい。それに、私たちは今も友好関係があるじゃない。政府たちのことでこの感情を破りたくない。」と言ってくれました。実際、あの数日間、日本にいるうちはずっと中日のことをテレビや新聞を通して注目していました。そして、私は強い衝撃を受けて、本当に辛かったです。でも、彼女の話を聞いて、中日関係に再び自信を持つようになりました。この40年間重ねた感情でそのことで破りたくないです。状況はだんだん悪化していっても、私はできるだけ日本でお世話になったみんなに感謝の気持ちを伝えたいです。
帰国してもう一ヶ月になりました。私も今まで考えられなかったことについていろいろ考え込んでいます。感動という言葉はどんな意味だと思いますか。ただ涙を落としたりすることではなくて、心からあることを深く体験して、心の中にある一番やさしい物に触って、これからの人生に深い影響を与えることこそ、本当の感動だと思います。日本での旅から勉強したいろいろなこと、さまざまな日本人がくれた感動の気持ちは一生も忘れられないと思っています。これからは何か中日両国の人々に感動させることをしましょう。
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