米専門家 中日間の外交は空間あるがひそかに進めるべき

 

右翼の安倍晋三氏が首相の座に返り咲いた。中日間の緊張状態はさらに高まるという懸念が広まる中、米国の中国問題専門家のケネス・リーバーサル氏は、安倍氏の執政後、中日間の外交には緊張状態を緩和できる空間があるが、ひそかに進めるべきだとしたうえで、以下のように語った。

前回の首相当選前にも、安倍氏は対中政策で強硬な姿勢を見せたが、就任後すぐに関係改善に乗り出した。日本の「利益」を守るのは当然だが、中日関係の全面的な悪化を望んでいるとは考えられない。

今回の安倍氏の再登板は、積極的外交の始まりとなる可能性がある。中日間の緊張状態の緩和、係争ある地域での事件・事故発生リスクの軽減に向けた具体策はまだ明確にされていないが、中日間にそのような外交の空間があるのは確かである。

感情的になりやすく、注目される問題を解決する外交の努力は、往々にしてひそかに進める必要がある。釣魚島をめぐる係争もそうである。公の行動によって緊張緩和の姿勢を示す可能性もあるが、やはり、ひそかな外交の努力は難題を解決できる最速の方法だと言える。

米国は中日両国に緊張緩和と事故発生の可能性削減を呼びかけ、双方の協力方式の模索を支援し続けるだろう。主権争いが近いうちに解決されることを誰も期待しておらず、両国にできるのは、政治面で実行できる方法を探すことだ。これには外交面のテクニックが必要であり、米国も意見を出す可能性があるが、それもひそかに行われ、公にはされないはずである。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月20日

 

 

 

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