シエテ・ナショナル・デ・ボザール（フランス国立美術協会）は、先日、パリのルーブル美術館のインターナショナル大展覧会で授与式典を行った。中国彫塑院院長、青島分院院長である呉為山のブロンズ彫塑の作品『天人合一・老子』が唯一の彫塑金賞を獲得した。インターナショナル大展覧会開催から120年あまりにして、中国人が初の金賞を獲得し、中国現代彫塑芸術は世界の頂点に上りつめた。

受賞作品の『天人合一・老子』は、高さ90cm、幅60cm、厚さ52cmのブロンズ彫塑。老子の彫塑は、温和で神秘的な表情に、肩に掛かるほどの長髪で、趣と風格を備えている。胴体部分は中空の形状になり、その巨大なドーム型の内壁には篆書で『道徳経』の文字が刻まれ、『虚懐若谷、満腹経論と包容万象』と記されている。呉為山の作品は、革新的、近代的であり、哲学と社会、人と自然の統一を表現し、現代芸術創作として高い評価を得ている。シエテ・ナショナル・デ・ボザールの主催するインターナショナル大展覧会は1890年の創立から現在まで122年の歴史を有し、国際的に知名度が高い美術展だ。歴代大統領が後援として名を連ねる。【写真：ブロンズ彫塑作品『天人合一　・老子』】

人民中国インターネット版　2012年12月31日