鳩山由紀夫元首相が訪中

 

1月15日から18日まで、鳩山由紀夫元首相が中国を訪問した。鳩山元首相が招待を受けて訪中したのは、中日関係改善の方法を探るためだった。

1月15日、鳩山元首相は北京に到着し、その夜、中日友好協会の唐家璇会長と会談した。

1月16日、鳩山元首相は人民大会堂で全国政治協商会議の賈慶林主席と会見し、双方は対話を通じて現在直面している困難な問題を適切に解決していくことで意見の一致を見た。

賈慶林主席は、中日はお互いに重要な近隣で、相互交流と利益融合が広範囲に深く行われている。両国が平和的で協力的な道を歩むことは、両国と両国人民の基本的利益にかなっている。同時にこの地域と国際社会の共同の期待でもあると述べた。また、中国側は対日関係の発展を重視し、中日間の4つの政治文書の明確な原則の上に、歴史を鑑として、未来に向かう精神に基づいて、引き続き両国の戦略的互恵関係を推進していくことを希望する。双方が対話と協議を通じて釣魚島などの問題に存在する意見の相違を適切に処理し、両国関係を健全で安定した発展の軌道に乗せるべきだと述べた。

鳩山元首相は、日本の発展には中国との協力が必要であり、日中両国が手を携えて協力し、ともに環境保護、エネルギーなどグローバルな問題に取り組み、東アジアの協力を進めるべきだと述べた。また、歴史を鑑として、未来に向かい、対話を通じて現在直面する問題を適切に処理し、4つの政治文書の原則の上で両国の戦略的互恵関係を進めることに賛同した。また、両国は国交正常化時から、議論を棚上げすることで一致しており、日本政府は現在ある主権の係争を認めるべきで、もし主権の係争を認めなければ、この問題は永遠に解決できないと述べた。

1月17日午前、鳩山元首相は南京大虐殺紀念館を参観して献花を行い、何度も犠牲者像、遺骨に手を合わせ黙とうを捧げた。鳩山元首相は「当時日本兵の犯した犯罪行為について おわび申し上げる、歴史的悲劇が繰り返されないことを心から望む」と述べた。鳩山元首相は、村山富市氏、海部俊樹氏に続いて、南京大虐殺紀念館を訪れた三番目の日本の元首相となった。

 

 

人民中国インターネット版

 

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