四川省雅安市蘆山県は北緯30度3分、東経103度0分の四川盆地の西の端にあり、北は汶川、北東は崇州・大邑、南東は邛崍、南は雨城区、南西は天全、北西は宝興につながっており、成都からは180㌔離れている。蘆山県は歴史文化名都市であり、2300年余りの歴史を持つ。
2013年4月20日8時2分、蘆山県でマグニチュード(M)7.0の地震が発生した。震源の深さは13㌔で、震源地は成都から約100㌔のところだった。成都や重慶、陝西省の宝鶏、漢中、安康などの地で比較的強い揺れが感じられた。
蘆山地震は5年前の汶川地震と同じ龍門山脈の断層帯によって発生した。龍門山の断層帯は地震多発地区を含む活動断層に属しており、青海チベット高原の深部にある物質が東流し、四川盆地によって阻まれ、上向きの運動となり、その2つの境界が断層面となったものである。もしこの断層が毎年数㌢動いたとすれば、50~70㍍ごとにたまった内力やエネルギーによって、マグニチュード7以上の大地震を引き起こすことができる。龍門山の断層帯は四川における強い地震帯の1つで、何度も活発化した。1169年以降、破壊的な地震が25回発生し、その中でもマグニチュード6以上の地震が20回を数える。
4月23日正午の時点で、地震による死者は193人、負傷者は1万2211人、行方不明者は25人となっている。
人民中国インターネット版
|