「日本僑報」によると、加油(頑張れ)蘆山!東京漢語角の仲間から応援メッセージ4月21日、東京西池袋公園に日本僑報社が主催する第286回東京漢語角(中国語コーナー)交流会が開催された。交流会に集まった日本人、中国人の仲間たちは、前日(20日)朝8時中国四川省雅安市蘆山県を襲ったマグニチュード7.0の地震について情報を交換し被害の少ない事を祈った。
5年前の2008年5月、同じ四川省汶川県でマグニチュード8.0の大地震が襲い死者・行方不明者8万7000人の大被害が発生した。日本政府は直ちにレスキュー隊、医療団を組織し現地に派遣した。医療団団長の田尻和宏外務省中国課地域調整官(当時、現瀋陽総領事)は帰国後、東京漢語角で温家宝首相から贈られた写真集を示しながら現地の模様を話してくれた。
東京漢語角も地震のニュースに接するや直ちに街頭や漢語角交流会場で義捐金募金活動を開始するとともに被災された人々の無事を祈った。
2010年4月には中国西部、青海省玉樹県でマグニチュード7.0の地震が発生し、死者・行方不明者2700人、負傷者は約1万3000人に上り、民家1万5000軒が倒壊し、約10万人が住む家を失った。ここでも日本政府及び民間企業、東京漢語角では義捐金を募集し支援した。
翌年の2011年3月には日本の東北地方でマグニチュード9.0の地震が発生し、それに伴う津波で死者・行方不明者19,000人の命が失われた。全半壊家屋40万戸、一部損壊を含めると100万個以上の家屋が被害を受け、そのうえ、福島第一原子力発電所が大津波や大震動に襲われ破壊し、放射能汚染が発生したため避難する者31万人という大事故となった。
中国政府は何処よりも早く救援隊を派遣し犠牲者の救助にむかうとともに、大量の救援物資、義捐金を送ってくれた。時には喧嘩もするが離れることのできない隣人同士、お互いが困っている時には直ちに駆けつけ助け合う間柄の日中両国であった。しかし、昨年の9月以来両国政府間は冷えきった関係となっているが、我々民間同士お互い痛みを分かち合う間柄を崩すことなく交流を続ける。この度の蘆山地震も被災状況が明らかになるに従い死者・行方不明200人超と増えている。東京漢語角に集まった仲間たちは亡くなられた方たちの冥福を祈るとともに被災した同朋にガンバレの言葉を送る。加油蘆山!加油四川!加油中国!(文・写真 岩楯嘉之・NPO日中交流支援機構事務局長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月24日
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