李克強総理、素晴らしい演説で訪印の最後を飾る

 「中印関係に再びスポットライトがあてられた」。外国メディアは21日も中国の李克強総理の訪印最終日程について盛んに論じた。タイムズ・オブ・インディアは「より実務的姿勢で、これを契機に21世紀に向けた印中関係を築かなければならない」とインドの指導者に呼びかけた。李総理は本日、パキスタンに到着する。環球時報が伝えた。

李総理は21日午前、中日関係について重要な演説を行なった。李総理の海外演説は就任後初であり、外国から大いに注目された。演説開始後間もなく、会場の音響機器からビープ音が鳴った。いささか気まずい一幕を前に、李総理はリラックスした様子で笑い「私が続いて厳かな姿勢表明を行なうことを示す前奏だ」と述べた。聴衆は納得したように笑い、李総理のユーモアに盛んな拍手を送った。

インドの対中貿易赤字について李総理は「中国側は便宜を提供し、インド製品をより多く輸入すると同時に、中国企業の対印投資を支援し、企業間のサービス貿易拡大を奨励し、様々なルートを通じて製品貿易不均衡の穴埋めをすることを望んでいる」と表明。「中印両国人民はヒマラヤ山脈の反対側で暮らしている。自分の側からだけでは山の全貌を見渡すことができない場合、山頂に立って初めて一望に収めることが可能になる。遠大な視点に立ち、手を携えて前進しさえすれば、中印両国はアジア発展の繁栄する素晴らしい未来を切り開くことができると信じている」と述べた。

インドの大手メディアは李総理が貿易赤字問題の解決を図る意向を表明したことに、いずれも慎重かつ楽観的な姿勢だ。インディアン・エクスプレスは社説で「新たな試練について率直に話し合うのは、長く苦しい旅路の第一歩だ。インド政府と中国政府はこの旅路を歩み始めようとしている」と指摘した。タイムズ・オブ・インディアは「より実務的姿勢で、これを契機に21世紀に向けた印中関係を築かなければならない」とインドの指導者に呼びかけた。同紙は「インド政府にとって中国の総理の訪問は滅多にない機会だ。1962年の中印国境紛争後に政務に就いた習近平国家主席と李克強総理は、それほど重い歴史的負担は背負っていないかもしれない。インドはより積極的な印中関係を切り開くチャンスをしっかりと捉えるべきだ」と指摘した。また、複数の専門家の話を引用して「過去20年近く、インドに今日のような経済重視の発展はなかった。この点において中印両国間には共に平和で安定した外部環境が必要という暗黙の了解が相当程度ある」と指摘した。

英BBCウェブサイトは21日「少なからぬインド紙が、李総理の楽観的な性格と実務的な姿勢を称賛している」と指摘。「李総理はインドの指導者との交流時に能弁で、インドに関する知識でも多くのインド人の心をつかんだ。また、ユーモアたっぷりに自分は新聞の一面に載るだろうかとインドの記者に尋ね、シン首相が年末に訪中した際はトップニュースになるだろうと述べた」とのタイムズ・オブ・インディアの記事を紹介した。

 

「人民網日本語版」2013年5月22日

 

 

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