李克強総理は27日、ベルリンで催された中独ビジネス界昼食会で講演し、中国の経済情勢や新指導部の経済政策について紹介し、中独協力、中国・EU協力の深化について新たな主張を打ち出した。
李総理は「中国は一貫して平和発展路線を堅持し、現在は富強・民主・調和の社会主義現代国家を建設して中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現すべく、たゆまず努力している。小康(ややゆとりのある)社会の全面的完成と現代化の奮闘目標を実現するには、確固不動として改革開放を推し進め、工業化、情報化、都市化、農業の現代化を同時に推し進め、中国経済のアップグレード版を構築しなければならない。中国の発展は世界経済に一層のチャンスをもたらし、中独企業の協力により良い環境を創出する。中国は外国企業に公平な競争の市場環境と必要な便宜、サービスを提供する」と表明。
「国交樹立以来、中独関係は長江やライン川のように、曲折を経ながらも一貫して勢いよく前進し続けてきた。両国間には高度の政治的相互信頼があり、二国間協力は強い補完性を備え、非常に大きな将来性がある。われわれは中独協力が追い越し車線とスピードアップの時期に入るよう、政府と企業の両輪駆動、複線並行を推し進めるべきだ。成長期にある中国の製造業とすでに成熟したドイツの製造業は絶好の組み合わせだ」と指摘した。
李総理はさらに「中独は共に輝かしい文化を持ち、両国民は心が通じ合っている。昨日私はメルケル首相と共に『中独言語年』の開幕を宣言した。言語は異なる国家、国民間の意思疎通を媒介する。両国の言語文化交流の推進は中独友好の基礎を固める事業であり、両国により多くの『中国通』『ドイツ通』を育成し、両国民間の心の疎通をより良く実現する。中独が相互尊重と一層の理解を基礎に新たな輝きを創造することを信じている」と述べた。
昼食会にはドイツのレスラー副首相兼経済相、中独経済顧問委員会のドイツ側委員長を務めるシーメンスのレッシャー社長、中独のビジネス界関係者など500人余りが出席した。
「人民網日本語版」2013年5月28日
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