習近平主席が外遊開始 「習・オバマ会談」に世界が注目

 

習近平国家主席は31日にアメリカ州の訪問を開始し、任期内で2回目の外遊となった。トリニダード・トバゴ、コスタリカ、メキシコのラテンアメリカ3カ国の訪問後、習国家主席はオバマ大統領との会談を予定しており、世界の注目を集めている。アナリストは、「習国家主席の今回の訪問は、中国の全面的な外交配置を充実化する。実務的でフレキシブルな中国外交計画は将来を見据え、ウィンウィンの実現を目指す」と指摘した。

中米首脳会談、新型大国関係の路線図を作成

習国家主席は6月7−8日に、米カリフォルニア州のサニーランドでオバマ大統領と会談する。これは両国政府の指導部交代以来で初となる首脳会談で、注目を集めている。

中国の国家主席が就任後わずか2カ月余りで米大統領と会談を行うことは、両国関係の歴史において稀なことだ。崔天凱駐米国大使が指摘した通り、今回の中米首脳会談はさまざまな面において「かつてないこと」であり、特殊な意義を持つ特殊な会談となる。

外交学院国際関係研究所の李海東教授は、中国新聞網のインタビューに応じた際に、「これは中米両国の首脳会談の緊迫性を反映している。アジア太平洋ではこのほど一連の挑発的な事件が生じており、中米両国が早期に協議を進める必要性が生じた。最良の方法は、両国の首脳による一対一の意思疎通だ」と指摘した。

李教授は、「中米関係はこれまでの流れを引き継ぎ、今後の発展を迎える重要な時期に差し掛かっている。両国は全面的な交流により、新型大国関係の構築に向けて堅固な基礎を築く必要がある。これもまた、今回の首脳会談を促した要因の一つだ」と語った。

また、首脳会談の開催場所も注目を浴びている。中国外交部公共外交諮問委員会の馬振崗委員は、「一般的には、両国関係が成熟化した時に、両国首脳はこのような方法により会談できる」と述べた。李教授は、「これは中米両国の指導者による、安定的・協力的・積極的な関係の構築を促す。これは中米の新型大国関係という目標実現に向けて、実質的な促進作用をもたらす」と分析した。

李教授は、習国家主席のラテンアメリカおよび米国の訪問について、「数カ国の外遊を終えた習国家主席は過密スケジュールが組まれているが、時間を作りオバマ大統領と会談しようとしている。ここからは、中米が各自の外交計画で、相手国を重視していることが分かる。習総書記の訪米は、中国とラテンアメリカの交流が、米国の屋台骨を崩すことを目的としていないことを示すものだ。これは中米両国の信頼関係を強め、米国からの疑いを避けることにつながる」と指摘した。

中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長は中国新聞網のインタビューに応じた際に、「避暑地での会談は、新型大国関係構築の路線図の作成を目的とする」と述べた。アナリストは、「中米関係には現在一部の問題が存在しているが、間もなく開かれる首脳会談は、両国の相互信頼強化のチャンスである」と指摘した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」より 2013年5月31日

 

 

 

 

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