世界最大の発展途上国と世界最大の先進国である中国と米国がいかに付き合うかは、現代の国際関係において最も重要な課題の1つだ。中米関係の持続的で健全な安定した発展を維持することは、両国民の根本的利益に関わるだけでなく、アジア太平洋、さらには世界の平和・安定・繁栄にも関わる。現在中米関係は発展の正念場にあり、双方が戦略面で緊密な意思疎通を保つことには重要な意義がある。習主席とオバマ大統領によるサニーランズ会談は、中国外交にとって新機軸となるものだ。オバマ大統領がこうした形で外国の指導者と会談するのは、2009年の就任以来、習主席が初めてだ。中米両国の元首によるノーネクタイの意思疎通は、歴史に深く刻まれるに違いない。
中国の新しい国家指導者は就任以来、力強い外交旋風を巻き起こしている。習主席は選出後7日で初の外遊に発ち、その2カ月後には2度目の外遊を開始。2度の外遊は東洋と西洋を押さえ、全世界に波及効果をもたらすものだ。李克強総理もアジア欧州4カ国歴訪を成功裏に終えて帰国したばかりだ。中国指導者の足跡は世界各地に及び、見事な外交の「コンビネーションブロー」を繰り出し、(1)近隣外交と大国外交の重視(2)新興勢力への注目(3)途上国と古くからの友人を重要なメッセージを忘れない--という重要なメッセージを対外的に発している。
中国の新指導者の素晴らしい国際舞台デビューは、自信と開放の度を深め、主導的で進取に富む中国外交の姿勢を示した。あるメディアは中国の指導者による相次ぐ外国訪問と外国政府要人の受け入れ、パレスチナ・イスラエル衝突の仲裁への積極的な参与、北極評議会への参加などについて、中国がグローバルな問題により積極的に参与し始めていることを物語り、中国の国際的な影響力と地位を示し、中国外交が日増しに成熟していることを示すものだと指摘した。
習主席の米州訪問は、中国の新指導者の広い国際的視野と中国外交の全方位的なバランスのとれた発展を再び世界に示すとともに、中国外交の新たな理念と姿を反映するものとなる。
「人民網日本語版」より 2013年5月31日
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