過去14年間に、同フォーラムは中国が2度の世界的経済危機を乗り越え、高度成長の黄金の10年間をひた走り、世界2位の経済体に躍進するのをまざまざと目にしてきた。フォーラムの焦点も中国の発展に伴って、沿海部から内陸部へ、東部から中部・西部へと移りつつある。
中国にとっていえば、同フォーラムはまたとないチャンスだ。中国は世界の政治や経済の最前線に何度となく立ってはきたが、今なお世界からの理解を求めており、フォーラムを通じてより多くの理解を得ること、世界で最も成功した企業の経験から学ぶことを渇望している。
数多くの伝統的な多国籍企業に比べて、世界上位500企業入りした中国企業はより急速に発展しているが、その多くは海外進出した後にやや減速し、真に多国籍企業といえるところはほとんどない。中国の企業には大きな志があるが、まだ行動が追いついておらず、ほとんどがグローバル市場でグローバル資源を配置したり吸収したりする力をもっていない。真に「強い企業」となるには、まだ相当の道のりを歩まなくてはならない。
14年の間に、中国とフォーチュン・グローバル・フォーラムはさまざなな「変化」を経験し、「変わらないこと」も経験してきた。これは両者が8年の時を経て、再び手を結ばなければならなくなった理由でもある。
世界上位500企業は、中国に最も早く進出した先駆者たちだ。500社は「現地化」を目指した10数年から20年の時を経て、中国で新たなルール、新たな選択に直面するようになった。一時期の急成長期を経て、一連の企業は調整の段階に入り、発展のペースを遅らせるようになり、一部は中国から静かに撤退していった。中国を含む新興市場の徐々に上昇する生産コストや最近のグローバル経済の変動により、世界上位500企業の多くがグローバル戦略を見直すようになった。
それでもなお、中国は世界の企業を引きつけ続ける。今回のフォーラムには250社を上回る企業から約600人が参加するが、このうち約100社が世界上位500企業入りした企業であり、これまでで最大の規模になるという。
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