ノーベル経済学賞の受賞者であり、「ユーロの父」とも呼ばれるロバート・マンデル氏(米コロンビア大学教授)は6日、2013年フォーチュン・グローバル・フォーラムのシンポジウム「成都の新たな未来」に出席し、「成都の夢と中国西部の発展」と題するスピーチを行った。マンデル氏はスピーチの中で、「成都は近年、投資と輸出の急増に伴い、経済的繁栄の時期を迎えている」と指摘した。新華網が伝えた。
マンデル氏のスピーチの要旨は次の通り。
成都における電子情報産業の発展は突出している。「中国第4のIT都市」である成都では、この電子情報産業が高い競争力を誇る強みとなるだろう。成都のハイテク産業は、都市全体の発展の目玉であるばかりでなく、外資誘致の重要産業でもある。ハイテク産業の発展はまた、労働力の質向上にも役立つ。
都市化建設は、成都の発展において重要な役割を果たしている。成都の発展モデルは中国にとって重要な意義を持つ。成都は中国の衛星都市発展の模範になるだろう。
成都が持つ魅力の1つに、豊富な資源がある。成都は人文・自然が調和的に共存しているだけでなく、沿海都市と比べて労働力コストが安い。これらの要素に惹かれ、多くの企業が成都に入居している。
中国国家情報センターは2010年、マンデル氏と中国の経済学者・厉以寧氏が課題グループの責任者を担当した研究報告を発表した。同報告は、「成都は今や、西部大開発をけん引する都市、中国内陸部の投資環境模範都市、新型都市化の道をリードする重要な都市となった」との見方を示した。
「人民網日本語版」より 2013年6月8日 |