単濤=文
2006年、日本での留学生活を終えて北京に帰り、『人民中国』雑誌社に入社しました。将来、素晴らしい記者になるというのが、私の最大の望みでした。
入社したばかりの時、「通聯」と呼ばれる仕事を担当しました。「通聯」はメディア分野では、雑誌と読者を結びつける役割を果たす人のことで、日本語でいう読者係です。北京では、日本の読者とのコミュニケーションの主なルートは手紙と電子メールで、それを利用して読者のニーズと考えをつかむ必要があります。すべてささやかなことですが、心を尽くして行ったために読者の心に雑誌の良いイメージを植えつけることができましたし、多くの読者と友だちになることができました。
静岡のある年配の読者を助けたことがありますが、彼女は私にずっと感謝の気持ちを持ち続け、日本のお母さんになりたいとまで言ってくれました。東京支局に派遣された後に、その読者はバスで3時間かけてわざわざ会いにやって来て、綿入りのチョッキとたくさんの手土産を私にくれて、とても感動しました。
2010年、駐日記者として東京支局へ派遣されました。東京支局の日常業務は、本社のさまざまな部門に関わっているのに、駐在員はたった二人。幸い、私は相棒に恵まれました。それは、支局長の賈秋雅さんで、彼がいろいろなことを教えてくれました。
北京と東京、「通聯」担当と駐日記者。『人民中国』によって私はさまざまな仕事を経験し、さまざまな人生経験を積みました。六十60周年誕生日を迎えた『人民中国』は、先生のように私の才能を育成し、私の能力を鍛えてくれました。『人民中国』に感謝を捧げ、さらなる60周年を迎えることを期待します。そして、そのために、私も努力を重ねてゆきたいと思っています。
人民中国インターネット版
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