河岸の新余暇スタイル

 

観光都市であり、国際的経済都市である上海だが、そこには2千数百万人の普通の人々が日々の暮らしを営んでいる。そして、旅行者でもそうした人々の暮らしに直接触れられる場所がある。

2010年の上海万博後に、黄浦江をはさんで万博会場と向かい合う河岸が整備され、市民の憩いの場になっている。ここにある浜江規画展示センターは、かつて上海駅があった場所だそうで、当時の車両が展示されている。このセンターから黄浦江沿いの龍騰大道に沿っては徐匯浜江公共開放空間、つまり長い長い河岸公園となっている。フリークライミング用の壁やローラースケート場などがあり、若者や外国人が遊ぶのが見られる一方で、黄浦江を渡る心地よい風を受け、多くのお年寄りが凧揚げを楽しんでいる。今では「中華芸術宮」となった元の中国館も遠くに見える中、若者とお年寄りが笑顔で調和する姿は、新しい上海の景色と言えるだろう。

 

人民中国インターネット版 2013年7月8日

 

 
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850