宜興市は太湖の西に位置する県級市で、無錫市の管轄下にある。かつてのヒット曲『無錫旅情』では、上海から無錫までは長い旅のように歌われていたが、高速鉄道網が整備された現在では事情は大きく違う。上海虹橋駅から宜興までは約2時間、乗換駅の南京南駅からなら約40分という近さで、旅情にひたっている間もなく到着してしまう。
宜興市内の交通も発達しており、それほど大きくない市内を40以上のバス路線が縦横に走っており、高速鉄道駅から市内中心部まで行く路線だけでも1路、103路、104路と3路線ある。そして、中心部から丁公七路に乗り換えれば、紫砂発祥の地である丁蜀鎮に直接行くことができる。宜興にはほかにふたつの観光路線バスが走っており、金三角駅から20分間隔で運行されているバスで丁蜀鎮を始めとする宜興周辺の観光地を回ることができる。 |