浙江省温州市出身の徐晨晗さん(20歳)は、北京の中国伝媒(メディア)大学でロシア語を専攻している三年生で、江南女性特有のしなやかさと美しさを兼ね備えている。しかし、言葉遣いや振る舞いは北方人を思わせ、きっぱりとしていて気迫がこもっている。ロハスがお似合いの彼女の生活で実はCO2が大きな位置を占めている。
両親の教えと影響を受けて、徐さんは小さい時から節約の心構えをしっかり植えつけられてきた。彼女のCO2削減生活はちょっとした節約の積み重ねから始まった。無駄遣いをせず、使える間は物を決して捨てない。普段から節水節電に努め、紙製品を節約し、外出するときはバスと地下鉄を利用する。
授業が始まる前、彼女が教室に一番乗りした時は電灯を一つだけ点ける。他の電灯は授業が始まる時間になってから点ける。資料をプリントしたり、コピーを作る時、自分のはもちろんだが、他の人のを手伝う時も、紙の両面を使って、紙を節約する。またドキュメントをプリントする時は余白を最小値になるまで、縮小し、ページ数を減らして、何枚もの紙を節約する。ボールペンも外側は替えずに中の芯だけ替える。そうすることによって、多くのプラスチックを節約できると考えている。また、顔を洗う時、石鹸を使っている間も水道の蛇口を開けっ放しにしている人を見ると、自分でさっさと止めてしまう。
徐さんは、現在の大学生は理屈の上では環境保護の重要性を理解しているが、実生活で実践している人はまだ少ないと、思っている。現在、多くの人々を巻き込む災難は多かれ少なかれ環境悪化によって発生しており、彼女のこれまでのCO2排出量削減生活は節約が主だったが、今では現実の環境問題を考えて、行動することに意欲的だ。
環境悪化が深刻になるにつれ、環境改善を目標に掲げた低炭素生活が次第に多くの人々の理性的で流行の選択となり、「低炭素族」は強力な勢力になり始めている。彼らは家では電球をエコ電灯に換え、車に乗らずに歩き、テレビを見る時間を減らし、洗面器に水を汲んで顔を洗うなど、さまざまなCO2排出量削減策を行っている。日常生活におけるエコの実践はシンプルだが、人類が健康に暮らす環境の建設に貢献すると、「低炭素族」は考えている。
人民中国インターネット版 2013年9月
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