北京のある夏の日の蒸し暑い昼下がり、上海出張から帰ったばかりの李立さんにあるコーヒーショップで会った。25歳の彼はまだ学生っぽさが抜けきらないようだが、青年の気候変動に対応する行動ネットワークの創立者として、李さんは大学時代からCO2排出量削減事業に力を入れてきた。今回上海で開かれた「国際青年エネルギー気候変動サミット」は、中国の青年たちが自主的に発起したもので、李さんはこの活動の発起人の一人だ。大学でエコ活動に関わって来た李さんは卒業後北京にやって来て、いくつか職を変えたが満足できず、心の中では常にエコ事業に引き続き従事したいと思っていた。
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コペンハーゲン世界気候大会に参加した42人の中国環境保護ボランティアと米国青年たちとの楽しい交流のひと時(写真提供=青年気候変動対応行動ネットワーク) |
より多くの若者が地球の気候変動に関心を注ぎ始めたのを見ると、別の方法でエコ活動に関わろうと、2007年李さんと志を同じくする若い友人と「青年気候変動対応行動ネットワーク」を立ち上げた。当初李さんはエコ事業に力を注ぐ若い人のために情報交流を提供し、協力を強めるプラットホームを作りたいと思っていた。
ネットワーク成立後、多くの大学生とエコ団体から反響があった。李さんが一番重きを置いたのは大学キャンパスのエネルギー消費に関する調査研究だった。応募した学生ボランティアを通じて李さんと彼のチームは中国の52の大学でエネルギー消費の状況について調査した。調査研究は主に建築設備、管理手段、行動意識の三つの方面から着手し、最後に大学のエネルギー利用効率について評価し、排出ガス減少の可能性を詳細に分析した上で、各大学の省エネ排ガス削減について科学的根拠を提供するよう要請した。
大学キャンパスのエネルギー消費に関する調査研究が成功裏に実施されたことで、李さんは大きな自信を持った。団体は李さんの想像をはるかに超えたスピードで発展した。
彼の団体は有効な活動を通じて「世界自然基金会」「グリーンピース」など数多くの国内外の環境保護機構や組織の支持を得て、2009年「青年気候変動対応行動ネットワーク」はエコ事業に力を注ぐ42名の青年を全国から募集し、中国の若者を代表してデンマークのコペンハーゲンで行われた「世界気候大会」に参加した。
李さんはエコ事業に従事する傍ら英語を学び、将来の一年で米国やカナダの大学院に進学するために必要なGRE資格試験に合格したいと思っている。彼の次の計画は海外でエネルギー管理を学び、更に専門的な勉強で自分の将来のエコ事業の道程を更に深め有効なものにすることだ。
人民中国インターネット版 2013年9月
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