河北省保定市は首都北京の南西140キロにあり、昔から「首都圏の要」とか「首都の南大門」と、呼ばれている。人口だけは1150万人を数えるこの老都市は日を追って、発展の速度が鈍っていた。2000年夏には、政府の科学技術部(部は日本の省に相当)から「発展の速度が遅すぎる」として、「イエローカード」を示されたほどだ。ところが、最近ではCO2排出を抑制する都市という意味の「低炭素都市」として、名声を博している。同市は中国で初めてCO2排出量の削減目標を設定し、公表した。それは、2005年のGDP単位比で、2020年には、排出量を51%削減するというもので、温家宝総理がコペンハーゲン気候変動会議で中国の全国目標として掲げた数値に比べ、6~11ポイントも高い。
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太陽光が照らす保定市の夜。多くの市民が憩う広場。 |
人民中国インターネット版 2013年9月
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