甘粛省・酒泉 クリーンエネルギーで経済をけん引 |
資源の節約は生態環境を保護するための基本的な方策であり、省エネ・低炭素産業と新エネルギーや再生可能エネルギー開発への支援は、エコ文明を築きあげるうえでも、経済成長のモデル転換のうえでも必須の道である。 万年雪を抱く祁連山の麓、河西回廊西端の茫々たるゴビ砂漠に、白い「風車王国」があり、それはシルクロード沿いに数百キロも続いている。高くそびえ立つ白い風力発電ポールが整然と列をなし、その巨大な羽根が夏のさわやかな風に吹かれて、ゆっくりと回っている。この発電システムによって、現地の住民がかつて苦しんでいた風害が電気エネルギーに転換され、全国各地へ絶えず輸送されている。 この「風車王国」は、すなわち甘粛省酒泉風力発電基地だ。ここは、中国で計画・建設された最初の千万キロワット級の風力発電基地で、さらに世界最大規模の風力発電基地でもある。2012年3月末現在、酒泉風力発電基地はすでに541万キロワットの発電量に達している。 エネルギー不足、環境汚染、地球温暖化という多くの難題の中で、全世界の目が再生可能エネルギーに注がれている。責任ある大国として、中国は2020年までに、非化石エネルギーが一次エネルギーの消費量に占める割合を15%前後まで増やすことを世界に約束している。風力発電は中国の新エネルギー開発の重点の一つになっている。 中国は世界で風力資源が最も豊かな国の一つで、風力発電開発の大きな潜在力を持つ。河西回廊、蒙古草原、東南沿海部、雲南・貴州高原、適当な風があるところならどこでも、風車を建設している。この10年、中国の風力発電産業は商業化と市場化によって飛躍的に発展し、風力発電設備の総容量は2011年末に4700万キロワットに達し、世界一位となった。 ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスによる2012年第2四半期クリーンエネルギー投資の研究報告では、中国の四半期で183億ドルという投資が、太陽光発電と風力発電業界における中国の支配的な地位を築いたと記されている。世界自然保護基金(WWF)の報告では、中国はすでにEUを超過し、世界最大のクリーンエネルギー技術および機器の開発・製造国となり、さらに最大の市場シェアを有しているとのことである。
人民中国インターネット版 2013年9月
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