習近平主席がG20サミット出席 世界経済について見解を表明 |
第8回G20サミットが5日、ロシア・サンクトペテルブルクで開幕し、習近平国家主席が重要談話を発表した。 会議はプーチン大統領の司会で現地時間午後5時に開始。成長と雇用をテーマに、世界経済情勢、貿易、発展、国際金融システム改革などについて各国首脳が発言した。 習主席は談話で「現在、世界経済は徐々に底から脱し、状況は引き続き良い方向へ推移している。一方で、依然として世界金融危機によるマイナスの影響が残り、世界の経済回復への道程はまだ長い」と指摘した。 また「世界経済の持続可能な成長を実現するためには、発展と革新が必要だ。各国は経済成長の質と効率を高め、積極的な構造改革によって経済競争力を強化する必要がある。世界経済の強固な成長を実現するためには、成長の連動が必要だ。各国は運命共同体としての意識を確立し、競争の中で協力し、協力の中でウィンウィンを実現する必要がある。自国の利益を追求すると同時に他国の利益に配慮し、自らの発展を図るにあたり他国の発展にも配慮する必要がある。各国の発展が他国の成長と連動効果を生じるようにする必要がある。世界経済の均衡的成長を実現するためには、利益の融合が必要だ。各国は利益を共に享受するグローバルなバリューチェーンを構築し、各国にあまねく恩恵の及ぶグローバルな大市場を育成し、互恵・ウィンウィンの発展を実現する必要がある」と指摘した。 習主席はさらに「中国経済・社会の持続的で健全な発展を推進するため、中国は揺るがず改革を推し進める。われわれは改革の全面的深化について総合的研究を進めて、経済、政治、文化、社会、エコ文明分野の体制改革の推進を統合的に計画し、社会生産力を一段と解き放ち、発展させ、社会全体の創造的活力を解き放ち、強化している。中国は市場システムの整備を強化し、マクロコントロール、財政・税制、金融、投資、行政管理分野の体制改革を推し進め、資源配分における市場の基礎的役割をより十分に発揮させる。中国は利率と為替レートの市場化改革の深化に努力し、人民元相場の弾力性を強化し、人民元資本取引の自由化を一歩一歩実現する。中国は互恵・ウィンウィンの開放戦略を堅持し、投資・貿易体制関連の改革を深化し、法を整備し、中国で事業展開する各国企業のために公平な経営の法治環境を築き、関係国との貿易紛争を協議によって解決する」と強調した。 各国首脳は「世界経済の回復プロセスはなお完了せず、正念場にあり、挑戦とチャンスが併存している。G20各国は政策調整・協力を強化し、金融政策の波及効果をうまく処理し、国際金融市場の安定を守り、異なる発展段階にある国々の利益に配慮し、世界経済の強固で持続可能かつ落ち着いた成長の実現のために基礎を固めるべきだ」との認識を示した。
「人民網日本語版」2013年9月6日
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