経済・貿易交流のカーニバル

文・写真=張雪

日本酒、北朝鮮の高麗人参、ロシアのマトリョーシカ、タイの果物、フランスのワイン、カナダのメープルシロップ……北東アジア博の展示会場には目がくらむばかりの素晴らしい商品がところ狭しと並べられ、参観者は目移りしていた。

9月6日午前、香港ファッション・ショッピング展が開幕するやいなや、大勢のビジネスマン、ビジネスウーマンが駆け付けた。この展示会は153の香港企業、250余のブランドを集め、北東アジア博史上最大規模の香港ブランドの展示・即売会となった。

香港明新隆食品公司の陳明執行取締役は朝早く展示ブースに来て、香港から持ってきた商品を自ら参観者に勧めた。彼のブースは数多くの情熱な参観者に囲まれ、「私が持ってきた腸詰は本場の香港風味です。この博覧会に参加するのは今回が2度目、展覧会で東北地区に代理店を見つけたい」と語っていた。

香港貿易発展局の林天福総裁は、今回の北東アジア博には、数多くの商業貿易ドッキングイベントが行われ、これから、さらに多くの企業が長春に進出する、と期待を表明した。「毎年、私たちは経済貿易団を率いてここに来き、吉林省側と投資・貿易のことについて面談し、とりわけサービス業における交流が多い。私たちは香港の商業貿易、小売、ブランド、販売などの分野における経験を生かし、長春の発展に寄与したい」と林氏。

「私は松の花粉、ナマコ、手づくりのぬいぐるみなど北朝鮮の特産を持ってきました。初日午前中に、松の花粉は売れ切れました。これほど喜ばれるとは思っても見ませんでした」と、28歳の北朝鮮女性・金忠心さんは大喜び。初めて中国に来た金さんは朝鮮民族の民族衣装を着ていたため、非常に目を引いた。流暢とは言えない中国語だったが、参観者との応対には全く影響していないようだった。

代理店のビジネスマンと協力事業を相談する吉林松原食糧グループの楊小偉マーケティングディレクター(写真・張雪)

吉林松原食糧グループのマーケティングディレクターの楊小偉さんにとって、毎年の北東アジア博は、彼の下半期の最も重要な仕事である。「われわれのグループは第1回から参加し、当初の10平方㍍未満のブースから今の100平方㍍を超えるブースに拡大でき、この9年間の発展の歴史を反映していると思います」と、楊さんは感慨深げ。吉林松原食糧グループは吉林省の最大の食糧グループの一つであり、毎年の北東アジア博には、大勢の国内外のビジネスマンが協力を求めて訪れた。楊さんによると、博覧会が閉幕した後の3カ月間、グループが受けた注文書の数は明らかに増えていた。

 

 

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