「松江モデル」で生産効率アップ

 

上海市の南西にある松江区は江南でも名高い農水産物の豊かな地区で、かつては蘇(蘇州府)松(松江府)の富は天下の半分」とまで言われた。しかし、松江区がきわめて早いテンポで経済発展を遂げたため、農村の労働力が第二次・第三次産業(工業・サービス業)に移動する結果となった。二〇〇七年には、農業以外に従事する農村籍の労働者が、全区の農村籍労働者数の九○%を占め、直接的に農業に従事する農民は一万二千五百万人、六・六%にまで減少した。伝統的な農業生産方式は、もはや現代的な農業を発展させるための必要を満たしておらず、安定した食糧生産や農民の増収は不可能に近い。そのため、二〇〇七年から、上海市松江区では、「家庭農場」をおもな形式とした模索と実践を行ってきた。二〇一二年末の段階で、全区の家庭農場数は千二百六戸、経営面積は十三万六千六百ムー、耕地面積の八〇%を占めている。

 

人民中国インターネット版 2013年10月

 

 
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