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中澤 章 さん(52) |
日本の車載電装品製造販売企業の中国法人に主管として勤務。一貫して製品の開発に携わってきたが、2年前に中国法人が設立されると同時に上海に赴任し、主に購買などを担当している。上海市長寧区にあるオフィスの近くに住み、休日はスポーツ自転車でサイクリングを楽しむなど健康的に過ごす。 |
――初めての海外赴任が上海だそうですが、大変なところはありませんでしたか。
2年前にこちらに来ましたが、それ以前から上海に設計部門を設立するための準備で何度か訪れていました。また、私の扱ってきた開発は、自動車メーカーと緊密な関係を持って進めなければなならないもので、相手先の開発部門の近くに住み込んで仕事をすることも普通です。その期間も、数カ月から1年以上とかなり長期で、海外の企業に出向いたこともありますので、上海赴任も特に不安はありませんでした。
――日本と中国のビジネスの違いなど、とまどうことはありませんか。
仕事の進め方、文化の違いが気になってストレスをためる方もあるようですが、私はそうではないようです。お酒にも強いので、中国式ビジネス宴会も平気です。
――ストレスをためないためには休日の過ごし方も大切かと思いますが、休みの日はどうされていますか。
特に赴任直後は、仲間もあまりいなかったので、日本語のフリーマガジンを見て日本人サークルの集まりに積極的に参加していました。その後は同僚の奥さんが中国人で幅広い人間関係を持っており、その紹介で友だち関係が広がっていきました。休日にはよく、自転車などのスポーツをしていますね。同僚の一人が日本でも一緒に自転車を楽しんでいた仲間だったこともあり、自転車では上海市内は全制覇というくらい走りました。あとはイベント好きなので、花見の会などを企画していますね。
――生活面で不自由を感じることはありませんか。
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市内中心部にある事務所近くのサービスアパートで生活しているので特に不自由はありません。事務所は日本人の多い場所にあり、言葉は今でもあまりできませんが不便はないですね。ちょっと物価が高いかなというくらいでしょうか。こちらに来てから体重も6キロ減って、健康状態は良好です。日本にいた時は毎晩遅くまで会社に残っていましたが、こちらでは早く退社するようになりました。早めに退社して早めに飲みに行って(笑)早めに寝ると、朝早起きしてジョギングもできてしまうという循環です。
――上海市内を走り尽くした経験から、オススメのポイントを教えていただけますか。
知り合いが来た時に案内するのは、まず水郷の七宝です。2階建ての路線バスで行けます。あとは、豫園や田子坊などに連れて行きます。そして、必ずコースに入れるのが黄浦江の渡船です。ただ渡るだけですが地元感があふれています。お客さんが来ると、渡船で浦東まで行き、向こうで遊んで外灘に戻り、それから食事に行くというのが私の定番パターンになっています。浦東に渡った後は1元で乗れる小型のバスが運行されているので、それに乗ってテレビ塔などを回ってくるのもいいですよ。発展の速い上海では、バスの路線なども、知らないうちに新しいものができています。それを見つけるのも楽しいですね。(聞き手=井上俊彦)
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