天然の良港として、上海の地理的位置は恵まれ、中国南北海岸線の中間にあり、日韓両国、太平洋地域と交流する重要な通路の役割を果たしている。また、長江の河口であり、長江流域全体を経済的なヒンターラントとしており、また長江デルタは歴史的に見て最も豊饒な土地を言える。
特に改革開放35年の総合的な指標を見ると、国内で金融システムの実験をオープンにできる都市は多分上海しかない。上海の金融サービス業は全中国の中で、最先端、最も国際的な大環境が整っている背景があり、現在、上海港は連続2年コンテナ呑吐量世界ナンバーワンを続けて保持し、上海自貿区計画区域内の貿易取引額は一兆元(1元は約16円)を超えている。上海と両翼の江蘇、浙江両省は製造業が最も発達した地域であり、周辺の安徽、江西、湖北、湖南各省などの製造業と対外貿易額も急速に発展している。上海自貿区の間接貿易は両翼の二省と長江沿岸の港に新しい発展のチャンスをももたらしてくるし、関連地域の輸出加工業も導いてレベルアップさせていく。
自貿区の基礎条件、保税区の総合競争力と監督管理能力から見ると、上海総合保税区は制度基礎、都市基礎、機能の完全度、オフショア金融、オフショア貿易と税関監督管理効率などの2、30項目の競争力指標評価の中で、総合力は最も強い。自貿区として上海を選んだことは、歴史的、現実的な選択だ。上海自貿区の模索はただ上海の能力を検査するだけではなく、中国の新たな改革開放にとって意義深い試練だと言えよう。
人民中国インターネット版 2013年10月
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