最後に、自貿区が上海に設立されたが、その視線は全国に向けられている。上海自貿区の設立はある特定地域、あるいはある特定産業の発展を促進するためではなく、大局的意義のある改革の焦点や難点を先駆けて突破し、「コピー可能、普及・推進可能」の経験を積み上げるためだ。この全国を視野の入れた概念は、国家意志の介入によって、地域間、部門間で起こり得る利益矛盾を調整することを保証し、同時に自貿区の可変性も意味している。もし、自貿区で試行する制度が他地域でも普及推進できれば、自貿区の歴史的使命は果たされたと言えるだろう。上海自貿区の設立は必ずしも地域間、部門間の競争を悪化させあためではなく、逆によりよいインタラクティブのために新しいアイディアと新しい道を提供するかも知れない。
総じて言えば、未曾有の改革刷新の実験が始まり、上海自貿区は中国経済の将来を示す新たな座標だということだ。
人民中国インターネット版 2013年10月
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