アニメと漫画で、私達と日本は繋がる
候婉興(北京理工大学珠海学院)
初めてアニメを観た時は何時だろう。まだ私が小さい頃で、テレビ画面にキラクターが走ったり、踊ったりするのを見た。今から覚えば、アニメが私の目を引くのはあの時からだろう。
最初に観た日本語のアニメは、まだ記憶に新しくて、人形に関するストーリーだった。 華やかな洋服を着る美しい人形達、そして、茨の枝が青い淵に伸びていて、赤い薔薇と人形の精緻な顔と共に水面から浮かび上がる映像の美しさに夢中になった。それから日本のアニメと漫画が大変好きになった。
今まで沢山のアニメと漫画を見た。見ているうちに、日本のアニメと漫画は奇妙だなと思った。 時には新たな世界が目の前に現れるとか、未知の生物が未来から来るとか、日本人の想像力、創造力には感心した。この素晴らしい世界で、私は旅に出た。振り返ると頭の中はアニメと漫画の収穫で一杯だった。
好きなアニメと漫画は多いが、どうしても一つ選ばなければならないのなら、私は「鋼の錬金術師」を選ぶ。幼き日に最愛の母を亡くした兄、エドワードと弟、アルフォンスは母を生き返らせようと、錬金術の禁忌を犯した。しかし、錬成は失敗し、エドワードは左足と右手、アルフォンスは躰を失った。兄弟は元の躰を取り戻すため、旅に出るというストーリーだ。私を強く引きつけたのは、このユニークな構想だけではなく、この物語の人情だ。例えば、エドワードとアルフォンスの兄弟のよしみ、大佐と准将の友情、人類七つの罪を表す七人のホムンクルス(人造人)と人類の複雑な感情だ。私はストーリーの世界に入り、笑ったり、泣いたりする。この物語が私達に教えたいのは錬金術の最大原則「等価交換」で、何かを手にするには、何かを犠牲にする。エドワードとアルフォンスはこの原則を破ったから、酷い目に会った。 このアニメを観てから、私は近道など一切考えず、しっかりと勉強して、仕事をして、努力をしたい。その努力に相応な結果があると信じていたいからだ。
日本のアニメと漫画に感動したのは私だけではなく、大勢の中国人もそうだ。こんなミニブログを見た。「アニメを見ないから、”夢”とは何かを知らない。「愛」はどれだけ大きな奇跡を起こせるかを知らない。例えメールを千回送っても、心の距離は1cmも近づかないことも、愛する人の為に、何時までも待つこともを知らない。」など、長い文章のミニブログだった。日本のアニメと漫画が私達にどれどけ感動を与えているか言わなくても分かるはずだ。
もちろん、日本のアニメと漫画は私達に感動させるだけではなく、影響も与えた。例を挙げて見る:日本の漫画に深く影響を受けた中国漫画家は数多くいる。また、日本の漫画は、子供に漫画を描く興味を深め、漫画家になりたいと思わせる効果もある。私もその影響を受けた一人だ。子供の頃からアニメを見て、漫画を読んで、私は漫画を描く事が好きになり、いつしか漫画家を目指して、毎日頑張っている。もう一つ例を挙げて見る:日本語を勉強している人達に「どうして日本語を学びますか」と聞くと、「日本のアニメや漫画が好きですから」という答えは多いだろう。 アニメと漫画は中国人が日本語を学ぶ大きなキッカケの一つになる。そう考えると、両国の文化交流が一層深くなったのではないだろうか。アニメと漫画は中日交流の架け橋の一つになるといっても言い過ぎではない。
中日交流の架け橋として、両国はアニメーション産業にも合作がある。例えばアニメーション映画に「三国演義」、「阿童木」がある。また、中国アニメ「魁拔」「象棋王」この二つは制作に日本人が協力している。その他、日本出版社と契約を結んだ中国漫画家もいて、日本でも人気がある。これらの事は中日友好には大変役に立つ。アニメと漫画は媒体として、中国と日本が繋がっている。今後もさらに両国の相互協力のチャンスを見つけ、実現できるように願っている。
日本のアニメと漫画は日本の文化代表の一つで、私達を感動させ、影響を与える素晴らしい魅力がある。中国と日本がアニメと漫画の協力で、両国にとって文化交流のいい方法であり、友情の絆になって、お互いに文化発展を促進することが出来たら大変良いと思う。私は、アニメと漫画が好きだから、この中日交流の架け橋がより長く、より堅くなるのを心から期待する。そして、何時か私も中日の架け橋になれるようなし仕事をしたいと思う。
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