12月1日は「カイロ宣言」発表70周年記念日だ。中国の宋愛国駐エジプト大使はこの重要な記念日の前日の11月30日、宣言誕生の地であるカイロ・ギザのピラミッド近くのメナハウスホテルで中国メディアの共同インタビューに応じた。宋大使はカイロ宣言の意義と現実の指導的役割を強調。「歴史は決定を覆すことを許さず、決定を覆すことは世界反ファシズム戦争の勝利の成果に対する公然たる否定であり、戦後国際秩序に対する重大な挑戦だ。歴史を銘記して初めて、悲劇の再演を防ぐことができる。歴史を直視して初めて、未来を切り開くことができる」と指摘した。
宋大使は「1943年12月1日、世界反ファシズム戦争の勝利を前に中国、米国、英国の首脳がカイロに集まり、カイロ宣言を発表した。カイロ宣言は日本が発動した対中戦争と太平洋戦争の侵略的性格を確認し、中米英3大国の共同対日作戦の目的と趣旨を明確に表明し、日本に無条件降伏を促す懲罰的措置を定め、東北四省、台湾、澎湖諸島など日本が中国から窃取した領土を全て中国に返還することを明確に定めた。その後発表されたポツダム宣言第8条は、カイロ宣言の条項は履行されなければならないと明確に定めた。1945年10月、中国政府はカイロ宣言に基づき日本から台湾を取り戻し、主権を回復・行使し、台湾は再び中国領に帰した。カイロ会談は世界反ファシズム戦争の歴史において一里塚的意義を持つ国際会議であり、カイロ宣言とポツダム宣言は中国人民抗日戦争(日本の呼称・日中戦争)に対する大きな支持、鼓舞となった」と述べた。
また「今年はカイロ宣言発表70周年であり、中国人民抗日戦争勝利68周年でもある。非常に困難な抗日戦争の歳月、中国人民は先人の屍を乗り越えて後に続き、血みどろになって奮戦し、抗日戦争の勝利を勝ち取り、世界反ファシズム戦争の勝利に多大な民族的犠牲を払い、不滅の歴史的貢献を果たした。抗日戦争と反ファシズム戦争の勝利は、正義が邪悪に打ち勝ち、光が暗黒に打ち勝ち、進歩が反動に打ち勝った偉大な勝利だ」と述べた。
「人民網日本語版」2013年12月1日
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