北京時間12月2日1時30分、中国は月探査機「嫦娥3号」を搭載したキャリアロケット「長征3号乙」を西昌衛星発射センターから打上げた。嫦娥3号は月面軟着陸と月面探査を初めて実現し、中国の月探査プロジェクトの新たな旅を開始する。人民日報海外版が伝えた。
中国共産党中央政治局委員、国務院副総理の馬凱氏、中国共産党中央政治局委員、中央軍事委員会副主席の范長竜氏、中国共産党中央政治局委員、中央軍事委員会副主席の許其亮氏、中国共産党中央書記処書記、国務院委員の楊晶氏は、西昌衛星発射センターと北京航天飛行制御センターで月探査機の打上げを見守った。
打上げ成功後、馬凱氏、范長竜氏、許其亮氏、楊晶氏らは現場のスタッフと握手を交わし、中国共産党中央委員会、中国国務院、中央軍事委員会を代表し、プロジェクトの開発・建設・試験に参与した同志らに関心と敬意を示し、打上げ成功を祝った。
打上げ19分後、嫦娥3号がロケットから切り離され、近地点210キロ、遠地点約36万8000キロの地球から月に向かう遷移軌道に入った。嫦娥3号の月到達には約112時間が必要で、この期間中に状況に応じ軌道を修正する。嫦娥3号は12月6日に月の近くに到達し、近距離コントロールを実施し、100×100キロの月周回軌道に入る。
嫦娥3号は月探査プロジェクト「周回・着陸・帰還」の3ステップの重要な一歩で、歴史的な節目としての意義を持つ。計画によると、12月中旬に月の虹の入り江地区で軟着陸を実現し、月面の様子と地質構造の調査、月面物質の成分と利用可能な資源の調査、地球のプラズマ層の観測、月面からの天体観測などの科学調査任務を実施する。2017年頃に月探査プロジェクト第3期の任務を実施し、主に月面の軟着陸とサンプル収集後の帰還を実現する。
嫦娥3号と長征3号乙は、中国航天科技集団公司が開発を担当した。月探査衛星「嫦娥2号」の打上げと異なり、今回の打上げに使用されたロケットは多くの技術更新を実施し、多くのコア技術の進展を実現し、信頼性と安全性を高めた。長征シリーズのロケットの打上げは、今回で186回目となった。
「人民網日本語版」2013年12月2日
|