中国の科学技術が支えたナイジェリアの「宇宙の夢」

 --外国政界要人の見る中国の夢

 

 中国とアフリカの協力と聞いて人々が思い浮かべるのは普通、中国によるアフリカでの鉄道、橋、家屋建設であり、ハイテク分野の協力は余り知られていない。少し前に、ナイジェリアのTurner Isoun元科学技術相は人民日報のインタビューに「10年前、ナイジェリアと中国の宇宙協力によって、アフリカと中国がハイテク分野で手を携えて夢を追う旅が始まった」と語った。

 Isoun氏は科学技術相在任中(2000-2007年)、科学技術発展政策を策定し、宇宙技術の発展を始めナイジェリアの科学技術事業に新局面を切り開いた。Isoun氏の後押しの下で、ナイジェリア政府と中国航天科技集団が協力を行い、ナイジェリア通信衛星1号プロジェクトを実行した。2007年に、中国が開発し、打ち上げた同衛星が軌道上で引き渡され、ナイジェリアの首都アブジャと新疆カシュガルの両地上制御センターで同時に運用が始まった。同衛星は後にソーラーパネル駆動系統の故障により運用不能となったが、中国側はナイジェリア側に追加負担を求めずに代替衛星を開発し、2011年末に打ち上げに成功し、2012年3月にナイジェリア側に軌道上で引き渡した。

 Isoun氏は「代替衛星によって国際宇宙開発におけるナイジェリアの地位が固められたことには、重大な戦略的意義がある。中国側に育成したもらった技術者は、通信衛星の独自開発というナイジェリアの夢を実現するための先鋒となった。中国側は責任ある大国としての姿を示し、中国との長期的協力へのわれわれの信念を揺るぎないものにした。中国は頼りがいのある協力パートナーだ。発展途上国のリーダーである中国は『宇宙の夢』を実現すると同時に、アフリカ人の夢も打ち上げた。中国の夢は国境を越えた夢であり、全世界の科学技術の進歩を促す夢だ」と感慨深げに語った。

 

 「人民網日本語版」2013年12月3日

 

 
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