高原=文 馮進=写真
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懐柔区史山村の周辺にある京津砂嵐源保護林帯に植えられたものは、ほとんどがコノデガシワと紅葉樹類である |
懐柔区橋梓鎮新王峪から平義分村一帯にかけて、標高600㍍前後の山並みがずっと続いており、京承高速道路から眺めると、かつては岩肌が露出していた山は、今では緑に包まれている。2006年から懐柔区はこの一帯を京津砂嵐源工事重点実施区域とし、大規模な植林を実施した。平義分村の王志明・党支部書記は、「この一帯は昔から水不足に悩まされ、雨が少ない地域でした。山の上にはイバラ、サネブトナツメなどが少し生えているだけで、典型的なはげ山でした。今ではずいぶん改善され、植物も生えてきたので、今後は村の観光業も発展することでしょう」と語る。
北京懐柔区は2000年の京津砂嵐源整備工事以来、13年の間に101万2300ムー(1ムーは15分の1㌶)の造林を行ってきた。毎年蓄水量が344万㌧増加し、遊水池には1000万立方㍍近くの水を貯めることができ、土壌流失は1万7570立方㍍減少し、木材蓄積量は9万5000立方㍍となり、エコロジー効果は1億4000万元にのぼる。こうした林は経済効果とエコロジー効果をもたらし、懐柔区の8万余りの農民に恩恵を与え、人々はこれを「エコロジーバンク」と呼んでいる。京津砂嵐整備工事は懐柔区にとって「土を固めて砂の流失を防止」する工事だけでなく、実際的に農民を豊かにして恵みを与える工事でもあったのである。
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京津砂嵐源整備工事では現地の村民が造林、管理、保護作業に参加し、村民の収入を増加させた | 懐柔区京津砂嵐源整備工事は全区の13の村と2つの国有林で行われた。工事では現地の村民が造林、管理、保護作業を行うことにより、直接的に農民の収入を増加させた。宝山鎮牛圏子村には計200人余りの農民がいる。全村民がエコ林の管理・保護に積極的に参与しており、各家庭に毎年7000元以上の収入をもたらしている。
これと同時に、農地を林に戻す作業も進み、果樹の植樹面積も増えて、果物がもたらす収入も増加している。さらに果物狩りや民俗観光、農家宿泊などの観光プロジェクトとの結合により、各種の果物狩り用果樹園が迅速な発展をとげ、毎年受け入れる観光客はのべ250万人ほどで、果物狩りによる収入は4200万元余りに達する。
2013年から、懐柔区では懐柔区京津砂嵐源整備工事の第2段階に入り、それは荒山造林、低効率林の改造、封山育林、現在ある林の保護・管理、平原造林という5つの内容に分けることができる。今後、京津砂嵐源整備工事はさらに多くの農民を豊かにし、さらに力強く新農村建設を進めてゆくだろう。
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懐柔区の京津砂嵐源整備工事は全区の13の村と2つの国有林で行われた |
人民中国板ーネット版 2013年12月
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