文=孫雅甜
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定期的に一般市民たちの声に耳を傾けている江西省の幹部たち(写真提供・新華社) |
全国で汚職を厳しく取り締まると同時に、中国共産党内部でも気風を正すために「大衆路線教育実践活動」が展開されている。共産党員は「人民のために、実務にいそしみ、廉潔でなければならない」という要求に従い、党内の形式主義、官僚主義、享楽主義そしてぜいたくの風潮という党員と一般民衆の関係を損なう主要な原因である「四風」を解決しなければならない。
実際に昨年12月、中国共産党中央政治局会議は党内における気風を改善し、民衆との関係を密接に保つために八つの規定を採択した。その規定によると、共産党員や幹部は末端の部署で調査研究を実施して民衆の生活状況を正しく把握し、接待の簡略化、会議と文書の簡素化そして勤倹節約を実行しなければならないという。党は、指導部として官僚や幹部の気風が党全体の気風ひいては社会全体の気風にまで重大な影響を及ぼすことを認識している。それゆえ、党内の気風を改善する強い決意を表明し、民衆からの反響が強い問題を首尾よく解決するために尽力している。そのようにして初めて、民衆と血の通った緊密な関係を保つことができる。
2013年6月、習党総書記は党内での「大衆路線教育実践活動」の実施に着手し、党全体に対して「批判」と「自己批判」をするように呼びかけ、実際の行動で党員と民衆の関係をより緊密にするように指示した。習氏は7月と9月に二度も河北省に赴き、同省党委員会の幹部にこの活動の実施を促した。中国共産党は、この活動を通じて民衆の信頼と敬意を勝ち得て、国民のニーズにより良く応えたいと願っている。
民衆の意思をより深く理解し、民衆の問題をよりよく解決するために、党員たちはさまざまな方法を試みている。湖北省荆州市沙市区の党委員会は「市民の声」という制度を推進し、訪れる市民に応対して、都市景観や環境改善などに関する意見を承っている。これによって社会に潜む矛盾を効果的に解消することができている。また、遼寧省大連市は「城市家書(市民からの便り)」イベントを展開し、手紙によって幹部と民衆との間で意思疎通を図る機会を設けている。
このような例はまだまだたくさんあるが、中国共産党は積極的に気風と活動姿勢を改善し、民衆の困難や問題を着実に解決している。
人民中国インターネット版 2013年12月
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