国民それぞれの幸せに注目

 

 

文=孫雅甜

 

 

支援教育に従事している張錦紅さん(左端)の夢は、農村の子供たちに教育のチャンスを開き、彼らに夢を持たせることだ(写真提供・新華社)

青年起業者馬秉蓉さんの夢は、自分の「芽菜(ャーツァイ)」工場を持つことだ。地元政府による大学生の起業への優遇政策のおかげで、彼女の芽菜事業は首尾よく軌道に乗り、1年目の販売額がすでに10数万元に達した(写真提供・新華社)

 

 

「大きくなったら、科学者になりたい」(北京市のある小学生)  

「全く宿題がない学校生活」(山東省のある小学生)  

「子どもが健やかに育つこと」(市民)  

「二ムーの土地に一頭の牛、そして女房と子どもと暖かいオンドル。これらさえあればもう十分だ」(天津市の調理食品販売者)  

「生活に張り合いのある楽しい老後」(定年退職した労働者)

 ……

以上は中国中央テレビが、一般民衆に対して行った街頭インタビューだ。人々はカメラに向かって自分の願いや夢を語ってくれた。これらの素朴な回答は、今日の中国人の生活や人生における真の期待と渇望をリアルに表している。  

今年、中国の新指導部は新しい政治理念を打ち出した。それは「中国の夢」だ。習国家主席の解釈によると、中国の夢を実現させることは、国家の富強、民族の振興、国民の幸福を実現させることであり、今日の中国人の理想でもあるという。そして習主席は、「中国の夢とは、つまり国民の夢であり、国民の力に頼って実現させるべきであり、国民に幸福をもたらすものであるべきだ」と語った。  

中国政府は「国家の富強、民族の振興、国民の幸福」という大きな夢を掲げると同時に、中国の夢は国民一人ひとりの夢であることを表明し、とりわけ個人の幸せを強調した。この政治理念上の新たな意図は国内外から大きな注目を集めた。習主席は、「中国の夢は民族の夢であり、一人ひとりの中国人の夢でもある」と語った。これは新指導部が国民の基本的な要求と願望をよりいっそう重視し、国民の夢をかなえるための環境作りに専念することを意味している。  

新華ネットが行った中国人の夢に関する調査の中で、「住宅の夢」に次いで、大気汚染の解消、「食の安全」の保証、汚職と浪費の根絶などが挙げられた。このような回答から生活環境への期待だけでなく、社会の公平に対する期待が高まっていることもうかがえる。

 

人民中国インターネット版 2013年12月

 

 

 

 

 
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