中国外務省の秦剛報道官は26日北京で、「靖国神社問題の本質は日本が軍国主義による侵略の歴史を正しく認識し、それを深く反省できるかどうかであり、安倍晋三首相の参拝は政治外交上の原則的な大問題だ」と述べました。
報道によりますと、安倍首相は靖国神社に参拝した後、「靖国神社への参拝は残念ながら、政治・外交問題化している現実がある。中国、韓国の人々の気持ちを傷つけるつもりは全くない。中国、韓国に対して敬意を持って友好関係を築いていきたいと願っている」と話したということです。
これについて、秦剛報道官は26日開かれた外務省定例記者会見で、「靖国神社問題の本質は日本が軍国主義による侵略の歴史を正しく認識し、それを深く反省できるかどうかということである。これは、日本とアジア隣国との関係、中日関係の政治的基盤、第二次世界大戦の結末と戦後の国際秩序、更にアジアないし世界の平和と安定に関わる問題である。日本の政府と指導者は歴史問題について態度を表明し、確約を行ったことがあるが、安倍首相の参拝は、中日間の四つの政治文書の原則と精神にひどく背いたものであり、当然のことながら政治外交上の原則的な大問題だ」とした上で更に「安倍首相が本当に隣国に敬意を持ってアジアの隣国との関係を改善したいならば、靖国神社に参拝するべきではなく、南京大虐殺記念館を訪れるべきだ。日本が真に歴史を鑑にすることこそ、アジアの隣国との関係に未来がある」と述べました。
更に、26日が毛沢東主席生誕120周年記念日に当たることについて、秦剛報道官は「1938年、中国人民の抗日戦争が最も艱難辛苦な時期に、毛沢東同志が『持久戦論』でこのように述べたことを思い出した。"中国は大国であり、この戦争は進歩的で、国際的援助を益々多く促すものとなる。最後に中国は必ず勝利する"」と述べました。
中国国際放送局日本語部より 2013年12月26日
|