安倍氏の亡霊参拝、国際社会から激しい非難が続く

 

日本の安倍晋三首相は26日、第2次大戦のA級戦犯14人の位牌を祀る靖国神社を参拝して、国際正義を挑発し、近隣国との関係の守るべき一線に挑戦した。

 国際社会は安倍氏のこの行動を強く問題視し、日本軍国主義復活の企みに憂慮の念を表明している。

 国連の潘基文事務総長は27日、報道官を通じて安倍氏の靖国参拝について「日本は他国、特に第2次大戦の被害者の感情に対してしかるべき尊重を示し、北東アジア諸国との相互信頼と緊密なパートナーシップの構築に重点を置くべきだ」と強調した。

 ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の日本専門家、グリーン氏は「米国は安倍氏の行為に心から失望している。特に米日同盟関係が非常に肝要な時期にある時、安倍氏のやり方は同盟関係強化に向けた米日の努力を無駄にした」と表明。

 米シンクタンク、ヘリテージ財団シニアフェローのブルース・クリングナー氏は安倍氏の行動を「外交政策上の重大なミス」と指摘。「靖国参拝は不必要な挑発行為であり、米日安保にとっても建設的でない」と強調した。

 ロシア社会政治研究センター長のイェフセイェフ氏は人民日報の取材に「今回の靖国参拝によって安倍氏が言行不一致の政治屋であることが再び露呈された。安倍氏は中国との対話の必要性を繰り返し主張しているが、中日関係が緊張する中、靖国参拝によって中国国民の感情を傷つけた。中日関係の緊張が激化することは間違いない」と指摘した。

 タイで発行されている中国語紙・亜洲日報は27日付社説で「安倍氏は悪名高い靖国神社を参拝することで、歴史に挑戦し、正義に挑戦し、平和に挑戦する決意を示した。安倍氏は首相として靖国神社を参拝することの政治的結果をよく理解している。それでも決意を固めて参拝したのには、日本軍国主義復活の道において絶対に悔い改めないことをアジアと世界にはっきりと表明する狙いがある」と指摘した。

 同じくタイで発行されている中国語紙・世界日報は28日付社説で、靖国参拝を強く批判したうえで、安倍氏を「右翼政治偏執狂を患った政治屋」と評した。

米紙ワシントン・ポストは28日付社説で「安倍氏は歴史問題における修正主義的立場で悪名高い。この挑発行為は安倍首相の国際的な立場と日本の安全をさらに弱めることになる可能性が高い。オバマ政権は安倍氏を公に批判すべきだ。安倍氏の行動は日本政府を地域でさらに孤立させ、米国の協力を一層困難にさせる危険を冒している。日本にとっては、そのどちらも耐えがたいものだ」と指摘した。

 日本の朝日新聞は28日、安倍氏の靖国参拝に対する日本の一般市民からの批判の声を掲載した。長崎県の向井靖雄さん(80)は「靖国神社が問題視されるのは、それが軍国主義の象徴だからだ。首相が靖国神社を参拝することは、日本軍国主義による侵略の責任を認めないという意味を持ち、近隣諸国の神経を逆なですることになる。あの悲惨な戦争で、無数の国民や周辺国の国民の命を奪ったA級戦犯の責任は大きい。安倍氏は首相失格と言わざるを得ない」とした。神奈川県の大学生、中村充孝さん(20)は「戦争でさんざん苦しんだ祖父母から痛ましい戦争経験を小さい頃から聞いてきた私は、戦争を肯定する方向への安倍内閣の方針転換に強い危機感を覚える。今こそ若者が『日本の平和』を直視し、考える時だ」とした。

 毎日新聞は27日付社説で「安倍首相は中韓との関係改善について『対話のドアはオープンだ』と言い続けている。しかし、『ドアの前』に靖国参拝という障害物を自ら作り、東アジア地域のビジョンを見えにくくした。安倍首相は靖国神社を外交問題化し、日本を国際社会で孤立させ、国益を損なった」と指摘した。

 中日新聞は27日付社説で「中国は日本に侵略され、韓国は日本に植民地支配されたという歴史上の事実は消せない。安倍首相がどう弁解しようと、靖国参拝は戦争発動者を称える行為だ」と指摘した。

 神奈川新聞は27日付社説で「歴史を直視する指導者なら、靖国神社に足を踏み入れることはない。安倍首相はA級戦犯の罪の重さを認識し、距離を置くべきだ」と指摘した。

 

 「人民網日本語版」2013年12月29日

 
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