中国の駐ドイツ大使、中日の争議は歴史に対する態度に関わると語り

 

史明徳中国駐ドイツ大使が先日ドイツメディアの取材に応じた際、中国と日本の争議は歴史に対処する態度に関わっており、中国は隣国と摩擦を生じさせる気はないが、原則的な問題では妥協することはできないと語った。

史大使はドイツの『ザ ブランズウィックニュース(The Brunswick News)』11日掲載された取材の中で、このように語った。第二次世界大戦がすでに終結して60余年になるが、日本は今なお中国と他のアジア諸国に対し侵略戦争を発動したことを依然として承認していない。さらに少し前、安倍晋三首相は靖国神社を参拝した。

史大使はこのように語った。靖国神社には第二次世界大戦のA級戦犯14人が祀られており、日本軍国主義の精神の支柱だ。日本の指導者の靖国神社参拝はドイツの首相がベルリンの虐殺されたヨーロッパのユダヤ人の記念碑には行かず、ヒトラーのトーチカに花輪を捧げに行くのと同じようであり、これはドイツでは想像できないことだ。

史大使はこのように語った。中国と日本の争議は歴史に対処する態度に関わっている。中国は隣国と摩擦を生じさせる気はないが、挑発する者がいれば、我々は必ず我々の立場と態度を明確に表明せねばならない。正義に関わることと戦後の世界秩序の擁護などの重大な原則の問題上、我々は妥協することはできない。

これは我が国の駐ドイツ大使による安倍首相の靖国神社参拝についての初の態度表明ではない。今月6日史大使はドイツ西部の都市・デュッセルドルフで、日本の現地駐在の総領事と同時にあるイベントに出席した際、歴史問題に対処する上で、日本とドイツの態度のコントラストが極めて大きく、日本はドイツに学ぶべきで、侵略歴史を切実に正視し且つ深く反省してこそ、歴史を鏡とすることを真にやり遂げることができ、そうすることで日本はアジアの隣国と和解を実現することができ、未来へ向かう関係を発展させることができると表明している。

今年は第1次世界大戦勃発100周年、第2次世界大戦開戦75周年にあたる。ドイツ連邦政府は多種の形式でこれらの歴史の筋目を記念するために、多くのイベント開催を計画している。ドイツ政府は第1次世界大戦への回顧および再考に関する宣伝用の短編映画をすでに制作し、またインターネットにアップロードして、より多くの人々に戦争の原因と過程を理解させようとするのだ。

去年、ドイツ政府もナチスの頭目、ヒトラーの権力掌握80周年の際には、高姿勢で歴史を再考した。メルケル首相は、ドイツはナチスの犯罪、第二次世界大戦の被害者および大虐殺に対して「永久の責任」を負っていると表明した。ドイツ連邦議会のラマート議長は、ドイツは「すべての努力を尽くして類似した災難の再演を予防してゆく」と述べている。

 

新華網日本語より 2014年1月14日

 

 
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