「四海同春」が東京で公演 華僑にふるさとの「音」を

 

ダンスの『万紫千紅大拝年』 
 

2月9日夜、「文化中国・四海同春」アジア芸術団が華僑・華人のために、東京都足立区にあるTHEATRE1010(シアターセンジュ)で公演を行った。

東京都心では20年ぶりに積雪が20センチを超えたにもかかわらず、客席約700人の劇場は満席となった。

「文化中国・四海同春」アジア芸術団の団員らは、主に中国曁南大学芸術団と中央民族歌舞団の出身で、歌舞、器楽や武術などの中国情緒があふれた演目を披露し、観客に中国文化の独特の魅力を伝え、春節の祝福を送った。

 武術ショーの『嶺南刀魂』

 中国の財神(金運を高め、財運を呼ぶ神様)の役をつとめる俳優は広東語のトークショーをした

 

「日本でこういう大規模な、しかも中国のプロフェッショナルな芸術団による公演を目にするチャンスはめったにありません。最初から最後まで、感激しっぱなしで観賞しました」と話すのは東京大学博士課程在籍中の蘇海増さん。

日本で27年暮らしているという華僑・謝同生さんは、「たびたびカメラでいい場面を撮っていましたが、懐かしい曲を聴くと、ファインダーが涙でぼやけてしまいました」と感動を隠さない。

 観衆と触れ合う財神様  観衆と触れ合う財神様

観衆と触れ合う財神様(右から二人目は中国駐日大使館の韓志強公使) 

 

本誌の取材を応じる「文化中国・四海同春」アジア芸術団の胡軍団長 

芸術団の団員らは、中国語と日本語の歌を入念に準備してきた。新疆ウイグル自治区出身のウイグル族の若手歌手エルケンさんは日本語で『Friend』を歌った。江蘇省出身の民謡歌手張其萍さんは中日両国の言葉で沖縄民謡の『涙そうそう』を披露した。歌手たちの声に感動し、観衆も思わず一緒に歌い、第二のふるさとである日本で祖国からの温かい祝福を味わった。

曁南大学学長、「文化中国・四海同春」アジア芸術団の胡軍団長は記者にこう語った。「この度の公演は華僑・華人に祝福を伝えるとともに、多彩な公演を通じて、日本で中国文化を広めました」

日本は今回のアジア・ツアー3番目の国となる。3日後の12日には大阪公演が行われる予定だ。

「文化中国・四海同春」は中国国務院僑務弁公室が主催した「文化中国」シリーズ活動の一つだ。2009年に活動が始まってから、海外に38の芸術団・チームを派遣し、世界六大州の86カ国および香港、マカオの172の都市を訪れ、258回の公演を行ってきた。観客数は延べ286万6000人に達している。(文・写真=呉亦為)

 

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