剛柔併せ持つ王岐山書記

 

 

1948年に山東省青島市生まれ、西北大学歴史学部歴史学専攻卒業。現在、中央政治局常務委員、中紀委書記。

農村で生産隊に入隊した知識青年時代から、政治局常務委員、中紀委書記、国務院副総理になるまで、王岐山氏はこれまでの道のりにおいて、さまざまな役割に就いて注目される成績を収めた。広東省副省長を務めた時期には広東金融危機を防止・解消し、北京市市長代行を担当した時には重症急性呼吸器症候群(SARS)の制圧に成功した。また、国務院副総理として、国際金融危機と欧州債務危機に積極的に対応した。民衆は彼を「消防隊長」「ソリューションの達人」「厳格かつ迅速な市長」などと呼んだ。

2012年11月、王氏は18大において中央政治局常務委員に選出され、中紀委書記となった。着任早々、彼は腐敗一掃の任務について、「社会秩序に大きな影響を与えないという前提のもとに腐敗一掃の目的を達成したいが、やむを得ない場合は断固として腐敗撲滅を推進する」という考え方を打ち出し、フランスの政治思想家であるアレクジ・ド・トクヴィルが書いた『旧体制と大革命』を薦めた。着任してこの1年に、中紀委は彼の指導のもと「調査処分、関係者との談話、巡視、抜き取り検査、情報の公開」など一連の積極的な腐敗対策措置を講じ、慎重な調査によって、果断に18人の部長級以上の「トラ」を摘発した。

このような任務遂行の効率や成績は、中国政界の気風を整えただけでなく、国際社会に対して中国の腐敗一掃への決意や能力を示し、国民はこれに対して自信をみなぎらせ、無秩序でやみくもな腐敗撲滅が社会不安を引き起こすことも避けられた。  

 

 

 

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