まず制度から

 党の歴史上においては、かつて「キャンペーンとしての反腐敗」「権力による反腐敗」が試みられてきた。これらの方法は当時の条件下において腐敗に対して一定の抑止効果をあげたが、制度が整っておらず、実施に規範が欠け、法律には抜け穴があるなどの問題が長期にわたって存在した。とりわけ、改革開放政策の開始以来、腐敗問題には多数の新たな特徴が見られるようになった。かつての腐敗対策はすでに新時代には適さなくなっている。

 改革開放が始まって以来、制度による腐敗一掃が日増しに重視されるようになり、鄧小平はかつて「個人の思想や態度が重要でないというわけではなく、制度的な問題がより根本性、安定性、長期性を持っているのだ」と話したことがある。18大報告の中で「より法治に、国家的ガバナンスと社会管理の中でより重要な役割を果たさせることに力を入れ、国家の法制度統一、尊厳、権威を維持すべきである」と、はっきり強調している。

 習総書記は、権力運用の制約と監督を強め、権力を「制度のオリ」の中に閉じ込め、腐敗しようと思わせない懲罰メカニズム、腐敗できない防止メカニズム、たやすく腐敗しない保障メカニズムを形成するよう何度も強調してきた。この点からも「制度による反腐敗」「法律による反腐敗」を進めることが、今後中国の特色ある腐敗撲滅のシステム、道すじになることが見て取れる。アナリストは、今後中国共産党は腐敗撲滅の制度レベル、メカニズム・レベル、立法レベルにおいて全方位的行動を採用すると見られ、とりわけ予防と懲罰法規の立法プロセスの立ち上げが有望だと指摘している。

 

 

 

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