梁小虹委員:中国初の「スペースシャトル」が今年初飛行の見通し

 

全国政協委員、航天科技集団中国運搬ロケット技術研究院共産党委員会の梁小虹書記が3日記者の取材に応じた際、中国初の「スペースシャトル」が今年初飛行見通しで、今後の月探査、火星探査などの深宇宙探査の分野や、軌道の転移、スペースデブリの整理などの軌道サービス、新材料、新技術検証などの宇宙実験分野において重要な役割を発揮するだろうと表明した。

梁小虹書記はこのように紹介した。中国運搬ロケット技術研究院の研究・開発した遠征1号上段ロケットは、今年初の飛行が目前だ。上段ロケットというのは、1種の基礎級キャリアロケットの打ち上げにより準地球軌道あるいは地球軌道に入り、更に有効荷重を準地球軌道あるいは地球軌道から予定していた作業軌道あるいは予定していた宇宙の位置に送り込むことができる自主独立性を備えたロケットだ。

前世紀80年代末から、中国は相前後してマルチタイプの固定推進剤上段ロケットを研究・開発し、計10回の飛行を行い、どれもが円満な成功を獲得してた。しかしそれまでの上級ロケットはいずれもある種の単一の任務を満足させるために開発されたものだが、遠征1号上段ロケットは多種の特性を同時に備えており、ロケットデザイナーに真の意味での「中国版スペースシャトル」だと称されている。

今回研究・開発された遠征1号上段ロケットは初めて液体推進剤を採用し、軌道上の作業時間が6時間半となっている。「中国版スペースシャトル」の登場は、中国の運搬ロケットにおける任務の適応性を大いに増強させるだろう。

上段ロケットは世界各国からの普遍的な重視を受け、現時点までに、世界の宇宙開発大国の相前後して研究開発した改良型は数十種類以上に達しているという。

 

新華網日本語より 2014年3月4日

 

 

 
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