李克強総理「前進の途上における8つの困難と問題」

 

第12期全人代第2回会議が5日午前9時に人民大会堂で開幕し、李克強総理が国務院を代表して政府活動報告を行った。

李総理は過去1年間の活動を振り返り「過去1年間で容易ではない成果を上げた。過去1年間の政府活動で有効性が証明された構想と手法は、今後の実践においても引き続き堅持し、たゆまず探求し、完全なものにする必要がある。一方でわれわれは、前進の途上にはまだ困難や問題が少なからずあることも、はっきりと認識している」と指摘。次の8つを挙げた。

▽経済を安定の中で好転させる基礎がまだ堅固でなく、成長の内生動力の強化が待たれる。

▽財政などの分野でなおリスクを抱え、一部業種は深刻な過剰供給状態にあり、マクロコントロールが一段と難しくなっている。

▽農業生産と農民収入の増加が一段と難しくなっている。

▽一部の地区で大気、水、土壌の汚染が深刻で、省エネ・排出削減が極めて困難。

▽雇用の構造的矛盾が比較的大きい。

▽住宅、食品や薬品の安全性、医療、養老、教育、所得分配、土地収用・立ち退き、社会治安などの面で大衆が不満を抱いている問題が依然多く、生産安全上の極めて重大な事故が時々発生している。

▽社会信用システムが整っていない。

▽汚職問題が起きやすく、公職にある者が清廉、勤勉でないことが依然ある。

 李総理は「こうした問題は発展の過程で生じたものもあれば、取り組みが徹底していないことでもたらされたものもある。存在する問題に対して、政府はまず自らに原因を探り、方法を考える必要がある。国民が見ているのは、われわれの施政の方向だ。責任と使命を銘記し、憂患意識を高め、勇敢に責任を担い、いささかもたゆむことなく、着実に、効果的に問題を解決しなければならない。国民の大きな期待に決して背いてはならない」と述べた。

 

 「人民網日本語版」2014年3月5日

 

 

 
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