李総理、今年は対外開放の新局面を

 

李克強総理は5日、第12期全国人民代表大会第2回会議で政府活動報告を行い、「今年は、ハイレベルな対外開放の新局面を切り開く。また、開放型経済の新体制を構築し、新たな対外開放を推進していく。これをバネに深層改革と構造調整も進め、国際競争に打ち勝つ新たな強みを育んでいく」と述べました。  まず、全方位の主動的な開放の拡大です。積極的かつ効果的な外資利用を堅持し、サービス業の開放の拡大を促進します。内資企業と外資企業が平等な待遇を受け、公正に競争できる市場環境を維持して、中国が引き続き、外国投資家が真っ先に選ぶ投資先となっていくようにします。

また、戦略次元から輸出の高度化と、貿易のバランスがとれた発展を推し進めることです。今年度の輸出入総額は7.5%前後の伸びを目標とします。輸出政策の安定化、充実化を図り、通関の利便化改革を加速させ、クロスボーダーの電子商取引の試行範囲を広げなければなりません。

さらに、海外展開を進める中で競争力を向上させる。対外投資の管理方式の改革を推し進め、届出制を主軸としつつ、審査・認可の権限を大幅に下部へ委譲する。金融・法律・領事サービスなどの保障を充実させ、海外展開の秩序を規範化し、製品の輸出、工事の受注、労務提携を促進します。

多国間、二国間の開放協力と地域的な開放協力を統一的に計画する。サービス貿易協定、政府調達協定、情報技術協定などの交渉を推し進め、環境保護や電子商取引といった新たな議題をめぐる交渉を加速させます。高水準の自由貿易区の整備に積極的に参与し、中米、中欧投資協定の交渉を進め、韓国、オーストラリア、湾岸アラブ諸国協力会議(GCC)などとの自由貿易協定(FTA)交渉の歩みを速める。貿易と投資の自由化・利便化の促進に一貫して取り組み、各国との互恵・ウィンウィンを実現し、対外開放と改革・発展とが相互に促進しあう新たな枠組みを築き上げます。

 

中国国際放送局日本語部より 2014年3月5日

 

 
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