中国の李克強総理は5日、第12期全国人民代表大会第2回会議で政府活動報告を行いました。李総理は「2014年、わが国が直面している状況は依然として複雑であり、有利な条件と不利な要素が共に存在している」と指摘しました。

世界経済の回復は、依然として不安定と不確定の要素を持ち、中国の発展を支えている条件も深刻に変化しています。深いレベルでの矛盾が日増しに著しくなり、構造調整においては痛みが伴う陣痛期であり、成長速度もシフトする時期であり、岐路を迎える鍵となる時期を迎えるが、同時に、中国の発展は重要な戦略的チャンスに恵まれています。工業化と都市化が持続的に推進され、地域発展の余地が大きく、今後の一時期では、経済成長及び高速成長の基礎条件が整っています。われわれは有利な道を選び、害を避け、しっかりと発展の主導権を握らなければなりません。

また、李総理は、今年の政府活動について、全体的な要求を出しました。中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、鄧小平理論、「三つの代表」という重大な思想と科学発展観の指導の下で、党の第18回全国代表大会と第18期全体会議第2回、第3回会議の精神を全面的に貫徹し、習近平同志の一連の重要な談話の精神を貫いていきます。安定した成長という活動の基調を堅持し、改革革新を経済社会発展の各分野と各段階の中で貫き、マクロ経済政策の連続性と安定性を維持し、コントロールの目的と対象を強化し、改革を全面的に深め、開放を絶えず広めていきます。革新主導による促進を実施し、中国の特色ある新型工業化や情報化、都市化、農業現代化の道を堅持していきます。また、発展方式の転換、構造調整とグレードアップの促進を堅持し、基本的公共サービスシステムの構築を強化し、国民生活の保障と改善に力を入れ、発展の質と効率を確実に高め、社会主義の経済建設、政治建設、文化建設、社会建設、文明建設を大いに推進するとともに、経済の持続的で健全な発展と、社会の調和と安定を実現していきます。

中国国際放送局日本語部より　２０１４年３月５日